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pinterestの広告事業が日本上陸

Pinterestが2021年9月7日に日本において2022年前半に広告事業を開始すると発表しました。2021年第2四半期の収益は前年比125%増の6億1300万ドル。2019年には英語圏外(欧州)でも広告事業を開始しています。(参照

デザインのインスピレーションを得るためにPinterestは長年利用してきましたが、そもそもPinterestのビジネスモデルってどうなっているのだろう?と気になったので調べてみました。

Pinterestとは

2010年3月に設立され、2019年4月にニューヨーク証券取引所へ上場。ユーザーが興味のある画像を「ピン」をしていき、それが他のユーザーの情報源となるソーシャル写真共有プラットフォーム。2019年には月間アクティブユーザー3億人超え。ユーザーの3分の2は女性。(参照

コロナ禍で急成長し、前年比で利用者1.6倍(参照

現状の企業のpiterest活用

1. クリエイティブやブランドイメージの共有

画像ベースで「似ているピン」として表示されるので、直接その商材や企業を検索してなくてもユーザーにリーチできる。Best Global Brands Top100のうち90社が利用。

※プロフィール画像に自社のロゴを使用し、ウェブサイトのドメイン所有権を認証すると認証済みアカウントとしてチェックマークアイコンが表示される。(参照

2. Webサイトへのアクセスに繋がる

画像とURLが紐付けられるので、画像からWebサイトへの導線が作れる

3. 日本ではまだブルーオーシャン

日本では活用している企業がまだ多くないので、SEOで埋もれてしまっている場合もPiterestであれば上位に表示される可能性がある

(このセクションの参照)

Pinterestの広告事業

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「ブランンド広告」と「パフォーマンス広告」の両方を提供している

ブランド広告:クライアントがインプレッションや動画視聴などの「ブランド」目標を中心に広告キャンペーンを最適化

パフォーマンス広告:クリックやコンバージョンイベントなどの「パフォーマンス」目標を中心に広告キャンペーンを最適化

日本ではまだ出稿できない状態(参照)だが、これが2022年前半に解禁になる

pinterestの広告はどんな風になっていく?

キーワード検索ではなく、お気に入りの画像イメージを軸にユーザーが情報にアクセスしていくため以下のようなことが考えられます。

1. キーワードより潜在的な嗜好に合わせた広告が表示される

キーワードでは「旅行好き」でターゲティングできますが、お気に入りの画像イメージを軸にすると「海が好き」さらに「バカンス的な海よりも自然がいっぱいの海」という細かい感性的嗜好をセグメンンテーションできるので、ユーザーにとって価値のある広告が表示される可能性が高まるかもしれません。

2. ユーザー体験が良い広告になる

上記のとおり、好きな画像イメージに紐付いた広告は、感性的な嗜好にマッチしている可能性が高いため、広告画像が表示されても好意的に受け止めやすいでしょう。現状ののリスティング広告のように「インパクトあるけどちょっと不快に感じる」ようなバナーが表示されたときのようなネガティブな感情にならない可能性が高いです。

3.出稿側クリエイティブの品質が高まる

画像イメージで「良い」と思ってもらうには、出稿側のクリエイティブの品質が重要になります。ファッションのハイブランドのような元々クリエイティブに強いところは有利かもしれません。1枚の画像で何を語るか、そのスキルが試されるでしょう。


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