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地歌 新娘道成寺(しんむすめどうじょうじ) CDききました

一人家内れんしゅう体制なので、お手本になるものをと思って、CDを聞きました。

富山 清琴 (とみやま せいきん)という方の演奏・歌です。
わたしは図書館で借りてきました。ずっと前、今よりさらにへぼへぼな私のときに借りて聞いたことがあったのですが、その時も、「けっこう聞けるな〜」と思ったのでした。

こういった古典芸能のCDを図書館で借りる自分を20年前の自分は想像していなかったと思います。
さらに未来の、2032年から自分がやってきて、もっと想像できないようなことを言ってくれると面白いですね。

ウラ

聞いたCDは ↑ こちらになります。

聞きやすく感じた理由は、歌詞がはっきりと歌われているからかな、とおもいます。男性の奏者の方ですが、声がはっていて高い感じがしますね。

最も緩徐に、と楽譜に書いてある出だしは、ゆっくり ♪=30 のテンポではじまって、

漸次速く、と楽譜にも書いてある2分50秒くらいたった「じんじょうの〜」から ♪=62 、

それから三下りにかわりジャーンと2回鳴らすところからテンポ下がり ♪=42 

ここからは「言わず語らず わがこころ〜」といった歌詞となる遊女が心の内をかたる場面になります。

ここから、富山清琴氏の歌い方も変わるのがわかりました。
次にご紹介する本の中で、歌い方は特に工夫するように精進されてきたと富山清琴氏が語られている内容がのっていましたので。

クリックしてもamzonには飛びません、すいません。わたしはこちらの本も図書館でかりました。

そして、曲のテンポのことに戻りますが、「恋のわけざと〜」の遊郭を連ねた手まり歌もそのままのテンポで入りますが、
「吉原」のあと漸次速くの指示から ♪=62 くらいにアップテンポとなっていました。

清琴氏の歌をかけつつ、同時に、スマホのメトロノームアプリをキンコン鳴らし、「こんなくらいか?」とテンポボタンをアップダウンさせるという原始的なやり方ではかったものになります。

それと、私はもうCDプレーヤーもっていなくて、パソコンもchrome book というタイプのものなので、CDやDVDのプレーヤーは付属してないパソコンなのです。

なので、android スマホにCD を取り込むCDプレイヤー(Logitec CD Ripper という商品)を 2000円か3000円か4000円だったか忘れましたがを購入しました。

でも、そんなことまでして聞いてみて良かったと思います。
そして、
先ほどの富山清琴氏は初代になりますが、二代目の富山清琴氏がいらっしゃって、
邦楽ジャーナルという雑誌の表紙になられていました。

ものすごく、かっこいいと思いました、こちらのお写真。

先ほどの図書館で借りた富山清琴氏の修行時代の本には、2代目清琴氏のお話ものっていました。

そういえば、清琴氏修行時代を語るの本を読んで、最大に意外であったことがありました。

それは、地歌という古典芸能の曲でも歌ったり演奏するときは、毎度おんなじように演奏しようとされていない、と清琴氏が語っていたことです。

清琴氏が他の師匠さんのエピソードについて語っておられました。
「毎度ちがうような手で演奏するものだから、弟子のひとりがたまらず師匠に質問した。一体、どれが正しい手なのですか?と。すると、師匠は全部正しいんだ、とおこって帰っていった。」
とのことです。

今の私達は、楽譜が最初にあるので、そのとおりに弾くことで頭がいっぱいです。(というか、それだって大変)
ですが、実はすごい演奏家の方たちはもっとよく、みたいに毎度工夫してえんそうされていたのですね。

こういうことから、楽譜のうたの書いてあるところと、CDできく清琴氏の歌のはじまりや終わりののばしつづけるところが違うなということに気づきました。

クリックしてもamzon には飛びませんが、よかったら、お近くの図書館サイトのほうをクリックしてみください。

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