【韓国とわたし】③00年代後半:ビョン様

冬ソナのブームは凄まじく、「ヨン様」「ジウ姫」は世のマダムたちに大人気でした。

そんな中わたしがハマったのは、「ビョン様」でした。今やハリウッドスターですが、当時からスター俳優だったイ・ビョンホンさんです。ほんと大好き。ビョンホンシ。

初めてお目にしたのは「美しき日々」というドラマでした。NHKBSで「冬のソナタ」の後に放送されていたラブストーリーで、とにかく展開が多いクセの強いドラマです。

あらすじは、ヨンス(チェ・ジウ)は同じ孤児院で育ち姉妹同然の関係だったが数年前に生き別れた歌手志望のセナ(イ・ジョンヒョン)を探すため、美大を休学しレコードショップでアルバイトを始めた。そのレコード会社の御曹司であるミンチョル(イ・ビョンホン)と出会い、初めは衝突があったもののお互いに惹かれ合い恋人同士になる。

これだけでも情報量が多すぎて、韓国ドラマっぽくないですか。ほんと好き。

以下完全にネタバレになるのですが、20年近く前のドラマで改めて視聴する人はいないと思う(ヒドイ)ので、物語のポイントを羅列してみます。

・ミンチョルのヨンスに対する愛情表現が激しすぎる。御曹司の強すぎるツンデレ。「なぜあなたは僕の思い通りにならないんだ」思考がほんとにひどい。無理やりチューしちゃうし、割と暴力的なところもあり。でもデレもしっかりあって、ヨンスにしか見せない可愛い顔もする。ヨンスの義妹セナに対してもなんだかんだ世話を焼こうとした。その反面ヨンスに対する依存度も強く、物語終盤ではヨンスがいないと生きていけない感すごい。頑張って別れを決意した。

・ミンチョルの家族構成が複雑。父親の再婚で家にきた弟のソンジェ(リュ・シウォン)、実の父親は昔レコード会社を経営していたがミンチョルの実父に殺害されていた(物語の中盤で判明し、母親はその事実を知り自殺する)。ソンジェは医大に通いながら覆面歌手ZEROとして楽曲を発表しており、その正体が弟だと知らないミンチョルが何度もアプローチしていた。ヨンスさん大好きで、ヨンスさんを悲しませる兄に対する憎悪感情がすごい。

・ミンチョルの実妹ミンジ(シン・ミナ)はミンチョル以外の家族を信用できず、極度のブラコンで非行少女。派手にやらかす。歌手志望のセナに対して度を超えた嫌がらせをする。ヨンスが家庭教師になり徐々に懐いていく。結局兄妹でヨンス大好きになる。

・ミンチョルの父はとにかく最低なクソジジィ。自分より大きなレコード会社を成功させたソンジェの実父を殺害しておいて、その妻と再婚。ソンジェには音楽関係の事は一切させず医大に行かせる。家族や周辺に対しては横暴な態度。物語終盤には全て失いミンチョル、ミンジとボロアパート生活を始め、やっと大人しくなる。

・物語終盤でヨンスが白血病である事が判明。最終回で骨髄移植に成功し完治する。

は!めっちゃ長くなってる…ビョンホンシへの想いを綴ろうとしたのに、まだ美しき日々の話しか出来てない!

とにかく、お約束の家族問題や病気展開が多く、全24話で長いのにスピード感があり毎週ワクワクしながら観ていました。

このドラマで完全に“韓国ドラマ”に魅了されたのと同時に、主演俳優の“イ・ビョンホン”にハマったのです。

ビョンホンシの魅力はその演技・表現力で間違いないと思います!繊細なキャラクターの全てを細やかな演技で表現されていました。表情のメリハリがあって、シリアスな表情から笑顔までとても魅力的だと思います。確か当時“ビョン様スマイル”とかいう言葉があったような気が…。

当時15歳のわたしにとって34歳のビョンホンシはとても素敵なオッパでした。(韓国の友人からはアジョシやんwwと散々いじられました。この話はまた次回にでも投稿します!)

その後韓流ブームが下火になる中、「ブラザーフッド」(チャン・ドンゴン、ウォンビン主演)や「甘い人生」などいわゆる韓流四天王の主演作を中心に韓国映画が多く公開されました。

「甘い人生」(2005年)はビョンホンシの俳優としてのキャリアを確立させた代表作です。マフィアのボスの愛人を監視することになったホテルマネージャーが愛人に惹かれボッコボコにされる映画です!ほぼビョンホンシが血だらけです。終始暗いですが、主人公の栄光から転落まで、繊細なビョンホンシの演技が見られます。ちなみに愛人役は「美しい人生」で妹役を演じたシン・ミナさんです。今見ても面白い映画だと思うので、機会があればぜひ見て頂きたいです!

そしてこのノワール映画をJKが学校帰りに一人で見にいくという・・・!当時の韓流といえばマダムを中心に人気があり、周りに一緒に見に行ける人が全くいませんでした。

ちなみにK−POPは東方神起がデビューした頃でまだまだ“知っている人は知ってる”グループでした。エンタメの新しい情報はテレビか雑誌が中心で、ブログで発信している方もいましたが、今のようにSNSでリアルタイムで情報入手出来る時代ではありませんでした。

この時、『ビョンホンシに会いたい』という思いをモチベーションに韓国語を勉強し始めたのです!

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