オレにとって、お前と再開してからの毎日が、全部大切な記念日なんだ。
あの日の水族館の思い出も、一緒に謎を解いたあの時も、
予想外のハプニングもあったけど、お前をこの手で守れることが……オレにとってこの上ない幸せなんだ。
お前はオレにとって世界一大事な存在で、全てに代えても守りたい奴だ。
ずっとお前に伝えたかったことがある。けど、今はまだ言えない。
でも、もう絶対に諦めないから。
だから、頼む……神様。
どうかもう少しだけ、オレに時間をください。

私はかつて、自分に厳密なレールを設定していた。
これは、少しだけ前の話だ。
今まで、私は世間が成功だと語る目標を目指し、その数々の成功を実現してきた。
そんな日常に私は疑問を感じたことはなかった……君に、出会うまで……
君は私にレール状の人生以外の可能性を見せてくれた。
論理的に物事を考える私が知らなかった、数々の温もりと、喜び。
君に惹かれ、私は少しずつ、予想外のハプニングを楽しむようになった。
君が自由に飛びたいなら、私が高い空となり、君を見守ろう。
この出会いは、君にとって迷惑かもしれないと、思ったこともある。
でも、もう簡単には諦められない……君は私の唯一の運命なんだ。

人の心ほど、移ろいやすく掴みどころのないものはない。
しかし、時に行動が心のうちにある秘密を素直に伝えることがある。
たとえ僕であれ例外ではない。そして恐らく、それは全てあなたに関することだ。
あなたは僕が初めて自分の馬に乗せた女性で、初のトランプマジックを披露した相手だ。
たまにはこういう使い方も悪くない。
あなたを守れることは本望だ。たとえ僕自身に永久の傷が残ったとしてもいい。
その笑顔を温もりを与えてくれるなら、幾らでも弱みを見せよう。
この全ての行動が示すもの。こんなことは起こり得ないと思っていたが……
僕はきっと、君に一目惚れしてしまったのだろう……
あなたとの出会いは僕の計画を狂わせた。
薔薇の姫、その責任を取ってもらうよ。

俺はこの国の王様。民の崇拝を一身に受けている藍色の猫。そう、猫にゃのだ。
にゃ？なんで猫が王様にゃのか？
理由は簡単。彼らにとって俺はただの猫なんかじゃにゃい。
富と権力の権化だから、追い求めるんだ。
誰も本当の俺を見ない。人間なんてつまらない生き物だ。
彼女に出会うまで……ずっとそう思ってた。
彼女は猫をよく理解している人間だ。俺を利用しようとしないし、我儘を許してくれる。
一緒に冒険もしてくれる。その上俺を守ろうとするんだ、俺の方がずっと慣れてるのにさ。
たまに調子に乗って怒らせちゃうこともある。でも怒った姿さえ気高く見えて、すっごく愛おしい。
俺だけのお姫様、できることならアンタを独り占めしたい。
その視線の全てをこの身に集め、俺に夢中になってほしい。
俺は、アンタに本当の姿を見せるべきなのかな？
おとぎ話の王子様が、お姫様のキスで魔法が解けるみたいに……
お、聞こえたよ？今「いいよ」って言ったよね？
じゃあもう決まり、お姫様、約束通りお迎えに上がりました。
あれ、まだ分からないの？アンタのことだよ。My Lovely Princess