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ため息しか出ない日もある。9/22*転職日記*

雨の金曜日。
朝からアラームを無視し続けて寝坊して、リモート始業の30分前にやっとデスクに座った。早めにログインしたつもりがWi-Fiがついてなくて結局ギリギリにログインしたことになってしまった。
別に早いから偉いってわけじゃないけど。

テストのリベンジをしようと思っていたのに、推し俳優さんの新しい舞台でお知らせがあると聞いた昨夜から落ち着かなくて、ずっとモゾモゾしていた。
見なくてもいいSNSを見なくてはならない日。
集中できない自分が嫌になる。
お腹が空いたけどなにもなくて、早めに休憩をとってスーパーでココアとクッキーを買う。
もそもそ食べながら勉強していたら情報が出た。
うわかっこいい。
コメントもすてき。
役者さんの「舞台で死ぬなら本望」という言葉を、藤原さんは「絶対に嫌だ」と仰る。
そんな彼が「若い頃からずっと上に向かうことだけ考えてきて、下剋上は僕らの人生そのものですから」と今回の演劇への想いを口にしていて胸が熱くなる。
「芝居がしてえなぁ」
地べたに這いつくばって涙ながらに発するそのせりふを目の当たりにしたら、涙が止まらないだろうな。
結局集中できなくて、テストのリベンジは明日にすることにした。
休みの日だけどお金を使いたくないし勉強しよう。
同期の方は今日もすこぶる良い調子だと報告をしていた。
わたしはといえば、推しさんの姿に惚れ惚れするばかりでよくない日だった。
学生じゃないんだから。勉強も仕事のうちなのに。
罪滅ぼしではないけど、明日は午後から勉強する。
今度こそ合格したい。

夜から雨が降ってきた。
ドラマ『何曜日に生まれたの』を観る。
10年間引きこもりだった主人公の心の傷は、部活のエースとのバイク事故のせいでも、好きな人に責められたことでも、親友から疎まれたことでもなく
事件の真相の裏側にあった恋心を黙り続けていたことにあった。
みんなが勘違いして、それぞれの人生の中で過去にしていく事実を、誰にも打ち明けられず、ずっと一人で、引きこもっていたのだ。
飯豊まりえさんの笑った顔がかわいいなと思いつつも、ここにきて「クリエイターなら当然のこと」と二重人格を発揮する溝端淳平さんが美しい。
途中から主人公にドギマギし始めて、なんだこいつと思っていたけれど、淡々とした口調の小説家に戻ってくれて嬉しい。
ドラマは6話がちょうど面白くなる。
最終回に向けて本筋が明らかになってくるし、野島伸司脚本はさすが、飽きさせない。
今週の7話も楽しみだ。

情報収集するだけでもSNSはやっぱり疲れる。
顔も分からない相手の言葉にうんざりしているほど体力もないのに、身勝手な指先はスイスイと画面を動かしてしまう。見てしまう好奇心も憎い。
心を動かすのは
プロが作ったエンタメだけで良い。
大好きな人の言葉だけで良い。
自分勝手だけど、自分の人生だもの。

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