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おかあちゃんの桃太郎②

どこまで話したかな…
あー そうそう、大事な話があるんやったね。

「急に改まってどないしたん…」「もしかして家、出るんか?」
と、おじいさん、おばあさんが不安げに桃太郎を見てん。

「いや、実はな、僕、鬼退治行こかな思てて…」
最近、村で頻繁に起きてる強盗事件で
鬼が村人から金品を脅し取ってるっていうもっぱらの噂が
桃太郎の耳にも入ったらしい。

おじいさん、おばあさんは桃太郎が正義感が強く、1度決めたら止められん性格やと分かってるから
おじいさんは武器の調達と旗作り、おばあさんはきびだんごを作って
桃太郎に持たせた。

「ええか、桃太郎、男はやると決めたら気持ちで負けたらいかんのやで」

「うん。分かってる。それでも僕が行かんとあかんのや」

「ほんまに気ぃ付けや、いつでも帰ってきてええんやで」

「ありがとう。ほな、行ってくるわ」

いつの間にかしっかりした男になってたんやな

足取りは軽やかに、しっかり地につけて。

「なぁ、何処行くん?その腰に付いてるもん、くれへんかな」
野良犬らしい風貌の生き物が目の前に現れた。

今回はここまで。ほんなら、またね。

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