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【居宅介護】父の妹の旅立ち

9月の中頃、
父の4つ年下の妹が旅立った
お誕生日がまだだったので、92歳。

夜、知らせが入ったが
その日のうちには伝えなかった

翌日、午前中はバイトに行くことにしたムスメ。

そこでもまだ父には伝えなかった
妹の訃報をしり、
ひとり残ってしまっては、
気持ちが落ち込むだろうと思ったので

さて、いつどのように伝えるか、、、

午後から早退して家に戻ったムスメ

そうだ!
今日は、訪看さんがくる日
入浴の日

看護師さんにも伝え、
どのタイミングにしようか相談

タオルで頭をわしゃわしゃ拭いたり、
体にワセリンを塗ったりしながらのときに、
それとなく伝えた

そうか、、、

少し気分が沈んだ様子

この日、来てくれた看護師さんがご結婚され退職するということを
聞いていたので、
このとき、

「この看護師さんね、お嫁さんいくんだってよ~」
と、おめでたい話題で上書きを試みた

「それは、おめでとうございます」とにっこりいう父

ほっ。
深い悲しみにならなかったかな。。。

入浴おわって、パジャマに着替える父
お風呂上りはひとまず休憩だ

看護師さんと心配していたほどのことはなかった


それとなく喪服を用意していたけど、
「通夜にはいかん」という

「年よりやけ、倒れたらみんなに迷惑がかかる」などという

夜、ひとりにするのはちょっと気になったけど、わたしだけ通夜に参列

家族葬、ということで、通夜は短時間で終了。

父は、起きてきて
「何歳やったかの~、病院(施設)にはいっとったやろ?」といったことを
何度かくりかえし聞いてくる

父の兄妹は、父と10歳くらい年下の妹の2人となったが、
旅立った叔母の配偶者さんと数年前旅立った実弟の配偶者さんがふたりとも90代。


翌日の葬儀にも行かないのだろうと思っていたら、
10時すぎくらいから、「行く」というので着替えて斎場にむかった。

棺をのぞき、妹の顔をみて、声にならない声で泣いていた父

荼毘にも同行した

静かに時間がながれた


かなり疲れたのだろうと思う

帰宅後、父と娘、2時間くらい爆睡してしまった

そして、夕方起きてきた父が、
「葬式、いったかの?」だ

人間の記憶は不思議すぎる
ほんの数時間前のことはおぼえてなくて、
父は、70年前のことなどはしっかり覚えているのだから

数日、おばのことを聞いてきていた
「いくつやったかの?施設におったんやろ?」この2点。
繰り返し確認して、記憶に残っていくのだろう。

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