見出し画像

英検準1級2次試験合格記|その2(4コマナレーション対策)

悔しくて落ち込んだ後は気持ちを切り替え次こそはと意気込むも、正直どう対策をしたらよいかわからず、とりあえず評判の良かった『英検準1級スピーキング大特訓』という本を買いました。

『英検準1級スピーキング大特訓』のこと

結果から言うと、とても良かったです。
なかでも、第4章「長文練習」。
準1級の二次面接で求められるのは、2分間で4コマイラストをナレーションすることと、4つの質問に答えること。
最初の1つは「あなたが〇コマ目の〇〇だったらどう思っているでしょうか?」で、あと3つはそれに関連した、あるいはあまり関係ないような、社会性のある質問。

なんと、今回の試験では、質問2~4はすべて、この本で紹介されているものが出ました!(そのうち2つはこの「長文練習」から)

ちなみに4コマナレーションは、
「テレビで高齢者の自動車事故が多いというニュースを聞いた祖父が運転免許を返納することにして、大学生の孫が代わりに運転免許を取得、これからは祖父を乗せて運転するぞと思っていたが、祖父が毎週末にゴルフや釣りの予定を入れているのを知り、孫の大学生は毎週末祖父のために車を運転しなければならないのか…さすがにそれは大変だと困惑した」
というオチで終わるものでした。

4コマナレーション勉強法

4コマナレーションの具体的な勉強法ですが、紹介されている12事例を、模範解答を少しアレンジして自分の言いやすい形に(これが時間がかかる…!)。
その後、それを時間をはかってスラスラ言えるようになるまでひたすら繰り返し練習しました。最初は1日2つずつ。試験日直前の2日前からは12事例全て。
最後の方は飽きてきましたが、何と不思議なことにいくらやってもうまくならず(←どんだけ苦手なん)……焦りつつやるしかないという状況でした。

うまく言えないコマに〇をつけて、それだけ集中して練習したり(↓)。

2コマ目がうまく言えないので集中練習

質問1~4は自分の意見を話すので主語はIになりますが、このナレーションではheとかsheといった三人称、his fatherや her daughterなどの関係性を示す代名詞を使いこなし、さらに誰がどこで何をした、誰が誰に〇〇した、どんな様子だったか、などを描写せねばなりません。

わたしは普段の会話でもheとかsheがすごく苦手です。自分でも何で?と不思議になるくらいheとかsheがこんがらがります。heと言いたいのにsheと言ったり、その逆になったり。

その上、状況設定が多岐にわたるため、さまざまなことを描写する力が必要になります。特に大事なのは動詞。
主人公の気持ちを表現する形容詞、interestedとかgladやpleased、satisfiedなんかはそんなに難しくないけど、動詞が難しい(そもそも英語は何より動詞が肝となる言語だし)。

その他のポイント

4コマナレーションでは、narrate(物語る)が求められているので、全体として流れを作ることも意識しました。

heとかshe、her motherとかhis daughterとかが言えない!

右ページにあるようにwhileとかthenとかのつなぎ言葉を適切に使って一つのお話を物語ることが大事(ああ、まだ字の読めない甥っ子が3、4歳のころ絵本を読み上げるときに、「そしてぇ~」「それからぁ~」とか言っていたのを思い出しました。そうして物語を作っていたのね)。

あと、場所も気をつけて描写するようにしました。登場人物はけっこうあちこち場所移動します。休日に田舎の方に行って、翌日オフィスで働いている、とかね。

録音や動画を撮るのもおすすめ。
結局わたしはオンライン英会話なども使わず完全に独学で対策をしたので、ときどき録画・録音すると、自分を客観的にチェックできて良かったと思う。

時間を計ることも大事。制限時間は2分。試験中に時計は見られないので、2分間の感覚をつかんでおきたい。何度も何度も計ってやってみると、ああこんな感じだと30秒余るんだな、とかわかってくる。

ちなみにわたしは本番で時間が余りました。たぶん30秒くらい。4コマを膨らませようとしましたがあまりうまくいかず、まごつきつつも、The grandfather looked forward to these activities.と言いましたが、それでも余りました。でも15点をいただけたので、きっと言うべきポイントを押さえて描写できていれば時間は余ってもOKなのだと思います。
ちなみに模範解答を読み上げて計ってみたことがありますが、やはり30秒ほど余りました!

他の対策本も

一定のパターンやよく使う動詞(お知らせを掲示するとか、チラシを配るとか、売り上げが増えたとか減ったとか)はあるのだけど、何しろ内容が多岐に渡るので、同じ4コマイラストばかりを繰り返していて大丈夫だろうかと心配になり、この本以外にも、1回目の二次面接対策の時に使った『14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題』と、過去問6回分(×2なので12事例)も同じく繰り返し練習しました。

それでも不安で、直前は模試のつもりでネイティブキャンプの二次試験対策の問題にも取り組みましたが、新しいものを見るたびに、ううう…なんと言えばいいかわからない…という場面に遭遇し、不安になっていました。

ほんと、4コマナレーションはなかなかに難しい…と思います。
なので今回15点満点がとれたことは本当にうれしい。前回だってそこそこできたと思っていたら9点だったので…! 今回ももしや9点とか……? と不安でした。
ただ今回は質問2~4にばっちり答えられたという自信があり、そこは前回と違う点でした。
ということで次回は質問編について書きます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?