セーヌを渡る船

国際結婚で苦しまないために心がけておきたいこと➁ - 辛口ヴァージョン


まずは必ずこちらの記事からお読みください。


多くの国際結婚のエキスパートの方が、ブログやセミナーなどでアドバイスされているかと思いますので、私がここで書くほどのことではないのですが、

国際結婚をして異国(特に男性の生まれた国)に嫁いで来られる方、特にこれからお子さんを生みたいと考えている方は、一時のパッションに流されず、出口戦略をきちんと考えた上で、結婚を決められてください。


日本もハーグ条約に参加したということもありますが、それがあってもなくても、万が一離婚となった場合、子供を連れて日本へ帰ることはパートナーの了承なしではできません。

フランスは共同親権なので、別れてもどちらの親にも子供と定期的に会う権利があるのです。



また小さな子供を抱えて専業主婦であれば、別居後はいきなり路頭に迷うことになりかねません。

無職ならば部屋を借りることも難しく、お子さんの学校の関係もあって家賃の安い場所へ気軽に引越することもできません。

家賃の安い場所は、往往にして治安が悪いものです。


それにパパとママの家を行ったり来たりしなければいけない子供の負担や送り迎えを考えると、どんなに相手のことが嫌いになって嫌で嫌でたまらなくても、そこそこ近くに住んで、顔を合わさざるを得ないということもあります。



また、私には手に職があるから大丈夫、離婚しても十分やっていけるという方も、パートナーが無職だったり、失業中、または収入が少ない場合は、離婚後は収入の多い女性の方が月々の生活費の援助をしなければならないこともあるようです。

それは男性側の不貞が原因でも同じことで、収入の多い方が少ない方に払うということが決められているらしく、それを知っているフランス人男性の中には、離婚前にわざと失業状態になったり、働かないで金銭的に妻に頼ったまま暮らし続けて、妻が離婚したくてもできないようにしている人もいるようです。


ハーフの子供が欲しいとか、外国人と国際結婚して外国で暮らしてみたいとか、結婚さえすれば、子供さえ生まれれば、日本を脱出して新天地で新たな生活を始めることができれば、などといろいろ夢は広がるでしょうが、遠距離でスカイプなどで会話しているのと実際の生活は違います。

海外生活に慣れている異国でサバイバルしてきた女性でも、離婚は青天の霹靂で、子供を連れて日本に帰れないので、我慢して現地でシングルマザーとして働き続けている人はたくさんいらっしゃいます。


現地の言葉も英語も中途半端なまま、外国で専業主婦として優雅に暮らしていこうなどと思っている方は、私のブログの読者さんにはいないのは知っていますが、これから国際結婚を考えていらっしゃるお嬢様は、愛が冷めてしまったときのことも考えておかれた方が良いと思います。



それから、ここからが、非常に書きにくい辛口トークなのですが、離婚後、お金がない、前夫が養育費を払ってくれない、離婚時に払うと決められたまとまったお金の振り込みが遅い、分割になった、金額を減らされたなどと、悪い外国人夫にこんな目にあわされてる不幸な私と思い込んでしまう人もいるようですが、養育費は当然払ってもらうべきですが、大の大人が、自分の生活費の面倒もみれずに、ましてや人の親になっているのですから、小さな子供がいればなおさら、元夫が最悪の人間だと思うのならさらに、母としてしっかりして子供を守れる強さが必要なのではないでしょうか。

夫がお金をくれないから、別居しても鍋も買えないって、まだ年端もいかない年齢のときにさらわれて異国へ連れて来られたのでしょうか。

もう大人になってから、恋愛をして結婚をして、子供を作ったのですよね。


男性の立場から考えると、結婚して愛が冷めて離婚になったときに、自立していなくて離婚後も面倒を見なくてはならない日本人妻は、かなり重いです。

DVなどの場合もありますから、幼子を連れて離婚せざるを得ない場合もありますので、辛いケースもたくさんあるのは知っています。

ただ、そうではなくて、夫が浮気していた、加齢臭が嫌でたまらない、お腹が出てきた、家事を手伝ってくれない、優しくしてくれない、女として見てくれなくなった、エトセトラ・エトセトラと、離婚の原因はいろいろあると思いますが、その相手を選んだのは自分自身であって、二人の結婚生活がうまくいかなくなったのも、どちらか一人だけに原因があるのではないと思うのです。

もっと言えば原因など探す必要もなくて、恋愛も結婚も終わるときは終わります。

そのときが来ただけなので、誰かのせいにしていても意味はないのです。


それより、もう誰かに自分の幸せを左右される人生は卒業しませんか。

人生、良いこともそうでないことも起こるときは起こります。

誰かのせいにしているうちは、ずっとずっと、心の自立ができないままで、同じような思わしくない出来事に遭遇してしまうものです。


私はそんなに強くないから

という人がいますが、

何の準備もなく、異国へ来て子供を生んで、ただ一人の人に経済的に100パーセント寄りかかって生きてきたこと自体、私からみると、よっぽど強い精神がないとできないことだと思うのです。



だいじょうぶ

今を乗り越えたら、絶対さらに強くなれます。

だから、前を向いて、ひとつひとつできることをやっていきましょう。



この記事は特定の誰かのことを書いているわけではありません。

そんな人が実際いるのかどうかも私にはわかりません。

これから国際結婚される方や離婚になりそうかもと悩んでいる方に、何かヒントになればいいなと思いながら、おせっかいかとは思ったのですが、思うところを書いてみました。



セーヌを渡る船。

9月の昼下がり、午後5時頃の風景です。



<追記>

滅多に書かない辛口記事だったので、ドキドキして投稿いたしましたが、海外在住だけでなく日本在住の方からも、辛口じゃないよ、当たり前のことだよと、賛同のコメントをいただきホッといたしました。

皆様のコメントは、以下の元記事でご覧になっていただけます。


元記事:<辛口> 国際結婚を決める前に(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)September 14, 2017 08:40:47 テーマ:国際恋愛・結婚

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