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ドイツ生活311日目 2024/1/19 終わらないディナーショー

今日は金曜日!
そして今日は仕事の後、グループ会社全員で招待されたディナーショーに向かう。
19時から始まるので30分前に会場前でみんなと集合して中に入った。

同僚の子が送ってくれるとのことで、仕事の後1時間くらいオフィスに残って一緒に移動した。

ちょっとおしゃれな服で行ったほうがいいらしく私が夏物のブラウスを着ていくことにした!と言ったら、それじゃ寒いと思うから何か上に羽織れるものがあったほうがいいと思う、家にあるなら取りに帰れば?と言って会場に行く前に家までも送ってくれた。やさしい。

気温はおそらくマイナスで、会場前で同僚2人と一緒に先輩を待った。
10分以内だったけど寒すぎて死ぬかと思った。

到着した

Alexander Kunzというザーランド州出身のミシュランシェフが毎年この時期に3ヶ月かけてディナーショーを行うらしい。
料理を楽しみながらパフォーマンスを見たりできるらしい。

今日のためにみんなお昼ご飯は軽めにしてきたので、18時半の時点でお腹はすでにぺこぺこだ。

会場に入って名前を告げるとテーブル番号が伝えられる。
そしてコートやマフラーを預けて、シャンパンを受け取る。

ゴージャスだ

テーブルはいつもの先輩、同僚2人、あとは編集者の女性2人と一緒だった。
いつも一緒にいる人と同じ席割にしてもらえてありがたい。

もうお腹がすいた

だいぶ時間が経って、20時になった頃ようやくシェフが挨拶し、そのあとグループ会社の社長がスピーチをした。
そのスピーチが本当に長くて、おそらく30分弱は話していたと思う。
みんなスマホをいじったり、社長の話を笑いながら聞いていたり、コソコソ話をしたり、テーブルに置いてあるパンとオリーブオイルをひたすら食べながら空腹を凌いだ。

空腹で辛い気持ち

そして21時頃になってようやくパフォーマンスがスタートした。
だがそれでも食べ物は一向に出てこない。

お腹がすいた

いろんなミュージシャンやダンサーが出てきてパフォーマンスをするが、正直に言ってお腹がすいていてそれどころではなかった。

みんなもちょっとイライラし始めていて、ミュージシャンがパフォーマンス中に「みんなも歌おう!さあ一緒に!」と言ってもほとんどの人がしかめっ面で無言でステージを眺めていた。
地獄の雰囲気だ。
パフォーマーは一切悪くないのに。

いくつかのパフォーマンスが終わったあと、ようやくパフォーマーの1人が「レディースアンドジェントルマン!では前菜を召し上がれ!」と掛け声をかけて、たくさんのスタッフたちが一斉に前菜を運んできた。
どうやらパフォーマンスとディナーはセットになっているようだ。

お昼ご飯は今日軽めに12時頃に食べて、それ以降何も食べずにいて、この前菜が出てきたのが21時半だった。

美味しかった

右下が牛肉のタルタルと言って、生肉だった!美味しかった。
左上のキノコのスープがとても美味しかった。
会場の照明のせいで美味しそうに見えないが、味は美味しかった。
というか味は本当に普通なのだが、長時間空腹状況に置かれていたため非常に美味しく感じた。
おそらくそういう作戦なのだと思う。
そのまま会場に入ってすぐに出てきたら、正直に言って期待外れの味だと思われてしまってもおかしくないからだ。

空腹の状態で前菜だけ食べたので、さらにお腹が空いてしまった。
このあともすぐに次の料理が出てきてくれたらいいのだが、また次のパフォーマンスが始まった。

軟体女性

そしてまた30分弱パフォーマンスが続き、22時過ぎになってようやく2品目が出てきた。
白身魚の赤ワインソース?的な料理だ。

ドイツでは珍しく魚

美味しかったが、ミシュランシェフ、、?と言われるとちょっと首を傾げてしまうかもしれない。
でもまあ一度に300人以上もの料理を作っているので仕方のない部分もあるのだろう。
お腹が空いていたので美味しく感じた。


そしてさらに続くパフォーマンス。
もう22時半を回っている。
予想では19時開演の21時閉園みたいなタイムスケジュールを想定していたが、全然違うようだ。

とにかくすごい

そして23時頃、ようやく3品目の料理が運ばれてきた。

おお?

実は事前にパンフレットが配られており、こんな感じの料理が運ばれてくる予定だったのだが、イメージ写真と実際の様子が全く異なるのでみんなで大笑いしてしまった。

イメージ写真

パイ生地とチキン、キノコのクリームソースだった。
ちょっと味付けは濃くてチキンはおそらく胸肉のみだったのでかなりパサパサしていたが、間違いなくミシュランシェフの料理だ。
これもお腹が空いていたおかげでとても美味しく食べることができた。


そして23時半頃、綱渡りのパフォーマンスが行われた。

いやあすごい

相手の膝の上でくるくる回る男性も

すごい

そしてデザート!
揚げドーナッツの中に激甘のチョコレートが仕込まれており、ベリーソースとバニラアイスが添えられていた。
チョコが甘すぎて私は食べられなかったが、同じテーブルに座っていた女性は「美味しい!」と言いながらペロリと完食した。

写真が下手ですみません

甘すぎて繊細さも何もなかったが、文句を言ってはいけない!なぜならミシュランシェフの料理だからだ。

そして24時を回る頃、男性5人組のアクロバティックグループがパフォーマンスを披露した。
やっと満腹になったのと、疲労と眠さでもうみんな目が虚ろになっていた。

気をつけてね

そしてついに24時半前にパーティーは終わった。
そのあとも残りたい人は残ってダンスしていいと言われたが、みんなですぐに帰った。

同僚の子が私と近所に住む同僚を家の近くまで送ってくれて、1時前には家に帰ってくることができた。

すごかった、ドイツのディナーショー。
意外と拘束時間が長かった。


私は日本でもこういうディナーショーに参加したことがないので料理のクオリティについては比較できないが、日本のディナーショーはどんな感じなのだろうか?
一斉に多くの人に食事を提供するのはきっと難しいのだろう。
注文を受けてから料理する普通のレストランとはまた違った大変さがあるに違いない。

結婚式なども同じような運営方法だと思うが、こうして振り返ってみると日本の結婚式場の料理は相当美味しかったな、、と感じる。
特にミシュランのシェフだとかは聞いていなかったが、かなり美味しかったと思う。


日本のホテルやレストランで働く料理人さんたちがドイツに来たら、、、
無双できると思う。

でも今日は楽しかった!
いつもの同僚、先輩、あとは普段そんなに話さない編集者の人たちともおしゃべりできてよかった。

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