今日は金曜日！
仕事の後ケルンに移動する！
旅行からの仕事、そしてケルンへの移動はかなりきついが、彼に1ヶ月ぶりに会うためなので頑張るぞ。

マウスのぬいぐるみもケルンに持って行くので、仕事にも連れてきた。

同じ部屋で働いている先輩は私と好みが結構似ているので、こういうぬいぐるみとか可愛い系のグッズが好きらしい。

部屋に入ってくるなり「マウスだー！可愛い！！今後もここに置いておくの？」と聞いてきたので、「今日ケルンに移動するので連れてきたのです」と言った。

旅行の後冷蔵庫が空っぽだったので何か買いたかったが、今週末また部屋を空けるので何も買わなかった。
放置していた梨と、先週大量に作ったパンケーキと、昨日作ったおむすびとお味噌汁で今日を乗り切る。

そして仕事の後はザールブリュッケン中央駅から電車に乗る！
今また線路を工事しているらしく、いつもなら4時間ちょっとで着くのだが今日は4時間半くらいかかるらしい。

いつもはすごく混んでいる電車に乗っているのだが、その10分後にくる電車に乗っても到着時刻が変わらないようだったので遅い電車に乗ったら、とても空いていて快適だった！

ちょっと疲れてきたのでマウスをリュックサックに入れて目をつぶる、、、。

そして時間通りにトリア駅に到着し、ケルン方面の電車に乗り換える。

途中までは時間通りだったのでルンルンだったのだが、電車がケルンに近づくにつれて、電車が止まっては走って、また止まっては走ってを繰り返し始めた。

なんのアナウンスもなく止まったり走ったりを繰り返していて、駅も何もない真っ暗な道の途中で10分以上止まっているので、心配になって地図を見てみた。

そしてそのあとも電車は1キロ走っては10分停止し、2キロ走っては10分停止し、を何度も繰り返した。

隣にいたおじさんやお姉さんの乗客と目を合わせてお互い首を傾げたり、イライラしながら家族に電話している人、ため息をついたり、ドイツ鉄道に対して怒って声を荒げている人がいた。

それでもずっと一時停止し続けている電車の中で、もうみんながブチギレそうな雰囲気になってきたところでアナウンスが流れた。

「ケルン中央駅の近くで線路の工事を行なっており、そのためケルンを行き来する電車が全部遅れています。なので待ち時間もかなりかなりかなり（ドイツ語でsehr sehr sehrと言っていた）長くなる予定です」

アナウンスが終わったあとも、みんな「はあ〜」と大きなため息をついた。

ブチギレながら電話している男性の声が聞こえてきた。
「まただよ！また！いつも！いつも！いつも！ドイツ鉄道に乗るといつも何かがある！本当にもうありえないよ、最悪だよ！ふざけるなよ！」

100%同意する。

もうこのままずっと電車がここに止まっていて、ケルンに到着なんてできないんじゃないかと思ったが、23時10分頃にようやく到着できた。
21時半にはケルンに到着予定だったが、1時間半くらいの遅れだ。

正直言って、ザールブリュッケンとケルンの遠距離はそこまで大変じゃないのだ。新幹線に乗る必要もなく、普通列車でドイツ鉄道乗り放題チケットを使って、4時間で会いに行けるのだから。
だが毎回このドイツ鉄道のトラブルが邪魔をしてくる。毎回ドイツ鉄道にブチギレてしまうので、その怒りが彼に向かないようにコントロールしなければならない。

ドイツ鉄道のせいで彼との関係がうまくいかなくなるのは何としても避けたいので、この遅延もイライラせずに読書したり日記を書いたりしてなんとか生産的な時間にできるよう心がけている。

彼は「ドイツ鉄道のせいでごめんね」と謝ってくれるのだが、
「自分が悪いわけじゃない時は、ごめんねじゃなくて「残念！」でいいんだよ」と教えたので最近はドイツ鉄道が遅延している、と連絡すると「残念！」とメッセージをくれる。

本当に「残念！」なんだよね、、ドイツ鉄道、、

あの会社、人を笑顔にしたことあるのかな？
ドイツ鉄道が今までに乗客から奪った時間、全てを足したらすごいことになりそうだ。
時間は何よりも大事な資産だ。
それを当然のように奪うドイツ鉄道、、、。

許さない。

フランスはしっかりしていたし、ルクセンブルクもきちんとしていたし、聞いた話だとスイスの鉄道もきちんと日頃から運行しているようなのだ。
なぜ、ドイツ鉄道だけがこんなありさまに？

むかつきすぎてツイッターでドイツ鉄道について調べたら、ミュンヘン・フィルハーモニーの公式アカウントもドイツ鉄道に対して公式で非難声明を出していたようだ。
このツイートの画像をよく見ると、「100分遅れ」とか「14:54着の予定が実際は18:21着」、とかになっている。
このせいでコンサートの予定がめちゃくちゃになったり、放送が中止になったりして大変だったらしい。

ツイートはいくつもあって、最後の方にはこう書かれていた。

「親愛なるドイツ鉄道、私たちは環境に配慮して移動するためにあなたたちの電車を利用するように努めているし、サポートしている。でもそんな私たちをあなたは背後からナイフで刺すようなことをしてくる。あなたたちを信用したいけど、もうできません。こんなことを、いつになったらやめてくれるのですか？」

いけない、楽しい週末の日記を書くはずがまたドイツ鉄道への怒り日記になってしまっていた。

彼がケルン中央駅に迎えにきてくれた時も、会えた嬉しさを表現するより先にまずドイツ鉄道の悪口を言ってしまう自分が嫌になってしまった。

「無事に着いて良かった。ドイツ鉄道のことは忘れよう」
そう彼が言ったので、なんとか忘れられるように努力した。

ぬいぐるみ大集合

実はマウスには取り巻きのアヒルとゾウのキャラがいて、彼が実家でゾウのぬいぐるみを発見して今回持ってきてくれたようだ。