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発色剤は安全か?

この文章を書くにあたって発色剤の事をいろいろと調べていると、「危険性」という言葉をよく見かけます。そんなに危険な添加物なのかと思うのですが、実際のところはどうなんでしょう。

食品添加物はその名の通り、食品を美味しそうに見せたり保存性を高めたりする目的で、製造時や製造後の段階で用いられるものですね。当然ですが、安全性の確認などはかなり厳しく行われているはずですし、そのための方法も公表されています。そして、年々進歩する化学に合わせて、安全性を調べる検査の方法も精度が上がっていきます。過去のデータを見直すためにも、安全性を再度確認するために試験を行うといったことが頻繁に行なわれているとも聞きます。

人間で行うわけにはいきませんので、どうしても動物を使った実験という事になってきますが、そのデータを踏まえたうえでいろいろと検討して、他にも様々な検査を行なって許容できる摂取量を決めたりしたうえで、安全性の判断がなされるわけですね。

人が口にして体内に入るものですから、おかしなことがあってはいけません。過去にはいろいろと問題が起きたりもしたようですし、新たな発見などがあれば今後も起きる可能性はあります。発がん性などの指摘は、どんな食材でもあって不思議の無い事だとも考えられます。

発色剤についても同様でしょう。発色剤として用いられる物質は「亜硝酸ナトリウム」「硝酸カリウム」「硝酸ナトリウム」の三つをよく目にします。

食品に使用する添加物は、国際的な機関が無害と確かめた量(無毒性量)の1%の量を「1日摂取許容量」とされているので、これだけでもずいぶんと少なくなっています。しかも、ここからさらにもっと少なくなるように法的に規制がされているんです。これだけ少なければ、身体上の問題が起きるような量ではなさそうだと感じるのですが・・・。

これは発色剤として用いられる上記の3物質も同様です。いずれも安全性は確認の上での使用です。食品添加物は入っていなければそれに越したことはないかもしれませんが、使う以上はそれなりのメリットがあるはずですよね。これらは食肉関連の所で用いられますが、食中毒を起こす悪名高いボツリヌス菌の繁殖を抑制するという大きな効果も持っているといわれています。

考えようによっては、「使用する」と「使用しない」のではどちらのリスクが大きいのか分からなくなってしまいます。この辺りは各自の判断という事ですね。消費者も常に考えるという姿勢が必要な時代になってきているという事なのでしょう。


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