Yoshihiro Nishino

あなたの健康を応援するサポートライター🄬です。 医療機関で臨床検査技師として、40年近…

Yoshihiro Nishino

あなたの健康を応援するサポートライター🄬です。 医療機関で臨床検査技師として、40年近く勤務してきました。 現在はKindle出版のプロデュース業やラジオのパーソナリティをしています。 こころとからだのお役立ち情報などを紹介したいと思います。

最近の記事

成分表示の順序と内容

今回は成分表示の順序と内容、つまりルールについてのお話です。成分と言ってもいろいろとあるでしょうが、気になるところは食品添加物や栄養成分あたりでしょう。ただ、場合によっては記載しなくてよいという例もあるようなので、なんだか片手落ちのような気がしないでもないのですが・・・。 まずは除外規定というか、成分表示をしなくてよいとされている例を挙げていきます。 ①容器包装への表示面積がおおむね30㎠以下(表示できる面のすべての面積の合計) ②酒類 ③栄養の供給源としての寄与の程度が

    • 成分表示の義務化

      食品に含まれる栄養分の種類や摂取で得られるカロリーの量など、消費する側にとっての知りたい情報は様々です。とくに、成分表示などは誰にとっても気になるところではないでしょうか。それを示したものが栄養成分表なんですね。買い物をするときに、商品を手に取ってその成分を確かめている人は多いのではないでしょうか。表示については、特に消費する側からすれば、キチンとしたルールに則って、全ての情報の公開を希望するところですね。 2020年の4月から新たな食品表示制度がスタートしています。栄養成

      • 成分表示の基本的なルール

        食品添加物はまだまだ続きますので、いったんこの辺りで区切りをつけたいと思います。次の話題として、食品のパッケージに記載される表示について、書いてみたいと思います。表示と一言に括って表現していますが、成分表示もあれば食品添加物の表示もあるように感じます。また、成分ごとの割合であったりカロリー表示であったり、見る人によっても役立て方が違ってくるようですね。 また、省略してよいとか、表示しなくてよいとか、そんなルールも定められているということがあります。そうなってくると、ますます

        • 豆腐用凝固剤というものがある

          今回の対象は豆腐用凝固剤という食品添加物です。名前を知ったとき、私にはちょっと違和感がありました。これって食品添加物になるんだ~といった、妙に納得のいくようないかないような、ヘンな気持ちになったんです。まあ、私の感覚はどちらでもよいとして、凝固剤がないと豆腐は成り立ちませんので、その意味で食品添加物の範疇であることは理解できます。一般的に「にがり」という名前が知られていますが、豆腐用凝固剤っていったいどのようなものなんでしょうか。 豆腐を作る過程をざっくりと説明すると、先ず

        成分表示の順序と内容

          甘味料のメリットとデメリット

          今回は、甘味料を使用した時のメリットとデメリットについて考えてみます。メリットにしてもデメリットにしても、甘味料やそれを使った製品を作る側と消費者側と、両方の話が出て来ますが、主に消費者側の話になるんじゃないかと予想しています。また、現在出回っている食品はほとんどが人工甘味料を使っていますので、話の中心はその辺りになります。 本題に入る前に、間違えやすい「糖質」と「糖類」の違いについて、混同しないように整理しておきたいと思います。 糖質とは、炭水化物(これと糖質も混同され

          甘味料のメリットとデメリット

          甘味料のはなし

          今回は甘味料について取り上げます。つまりは甘い味をつけるための添加物という事ですね。例えば、甘い味の代表例は砂糖ですが、これ以外にもたくさんのものがあります。中には人工甘味料といったものを見かけることもありますよね。いったいどのようなものが含まれているのでしょうか。 甘味料は大きく二つのグループに分かれます。ひとつは糖質系の甘味料で、もう一つは非糖質系の甘味料です。まず、糖質系甘味料から書いていきます。 糖質系甘味料はその名前の通り、砂糖のような糖質による甘さを加えるグル

          甘味料のはなし

          「うまい」と「うま味」とは違う?

          今回はちょっと衝撃的な言葉になりましたが、こんなタイトルの記事を見つけたので、取り上げてみようと思います。うまいって感じる味は、その人の主観や経験によるところが大きいんじゃないかと思うのですが、記事にはどんなことが書いてあったのでしょうか。 まず、ヒトの体は「食べたものでできている」とのことでした。どこかで聞いたことがあるような言葉ですが、確かにそうですよね。それはともかくとして、「うまい」と感じるときは、実はそのヒトが不足している成分を欲していることがあるのだそうです。と

          「うまい」と「うま味」とは違う?

          うま味のはなし

          今回も調味料とは少し離れた話になるかもしれませんが、うま味ということについて取り上げてみたいと思います。 私が昔学校で習った味についての話では、味の基本は甘味、酸味、苦味、塩味、この4つだったと記憶しています。それがいつの間にか増えていた(?)という事なのですが、その前にもっと大事な話を見つけました。「旨味」と「うま味」は、実は別のものだという事らしいです。漢字とひらがなの違いだけでは済まないような、大きな意味を含んでいるのだとか。 あるサイトの記事によれば、「うま味」と

          うま味のはなし

          調味料のはなしの続き

          今回は、調味料のはなしをもう少し詳しく書いていきたいと思います。日本では昔から調味料について「さしすせそ」といった表現がありました。味付けに用いるものを五つ、入れる順番も含めての語呂合わせとして親しまれてきたのはご存じですよね。基本中の基本といった捉え方をされてきましたので、それの意味などを考えてみたいと思います(今回の話題は食品添加物の話からは逸れますが・・・)。 最初は「さ」ですが、これは砂糖を意味しますって、皆さん知っていますよね。次が「し」で、塩を意味します。砂糖と

          調味料のはなしの続き

          調味料のはなし

          今回は食品添加物の中の調味料について取り上げます。調味料と聞けばなんとなく「味付けが良くなるようなものなんだろうな」と思いますが、どうやらその通りのようです。日本食品添加物協会という団体があるそうですが、そこのホームページの記載によると調味料とは「食品にうま味などを与え、味をととのえる」という目的や効果があるとのことでした。実際に使われるものとして、L-グルタミン酸ナトリウムや5'一イノシン酸ニナトリウムといったものが挙がっていました。 味付けとして用いられる一般的な味噌や

          調味料のはなし

          ベーキングパウダーとアルミニウムの話

          もともとパンが誕生したのはヨーロッパの方だったと思いますが、職人の方はパンを焼くうえでもっと簡単に作れないかと思案していたそうです。当時はまだイースト菌を自由に使うことができなかったとかで、職人の方たちは苦労していたようです。そんな中でいろいろな紆余曲折を経てベーキングパウダーが誕生するに至ったわけですが、この成分のひとつにミョウバンというものが入っています。 このミョウバンの成分として、アルミニウムが含まれています。そして、膨張剤が危険だとか人体に有害だとか言われる根拠は

          ベーキングパウダーとアルミニウムの話

          膨張剤のもう少し詳しいはなし

          今回は前回の続きで、化学的膨張剤のはなしから始めます。化学的膨張剤というと何やら仰々しく感じますが、要は口にしても安全な薬品による膨張剤ということです。具体的な物質名を挙げると、重曹(炭酸水素ナトリウム)や炭酸アンモニウムといったものです。 このような薬品(ちょっと語弊がある表現ですが)は、加熱によって炭酸ガス(つまり二酸化炭素)が発生します。これらが生地の中で気泡として出て来ることで、生地自体を膨らませるという働きをします。炭酸アンモニウムは膨らませる効果はあるのですが、

          膨張剤のもう少し詳しいはなし

          膨張剤のはなし

          今回は膨張剤を取り上げます。膨張剤という名前も食品の裏側にある成分表示を見るとよく出て来る名前の一つなので、ご存じの方も多いでしょう。私には「食品をふくらませるんだな~」というくらいの感覚でしかなかったというか、どんなものかサッパリ分からなかったので、今回取り上げて調べてみることにしました。 膨張剤は何のために用いるかというと、それは生地を膨らませるためということです。食品に用いられるものとしてはベーキングパウダー(昔はふくらし粉と言っていた記憶があります)と呼ばれる物質が

          膨張剤のはなし

          乳化剤のはなし

          今回取り上げるのは「乳化剤」という食品添加物です。ですが、乳化剤の事を書く前に一つ疑問があります。そもそも乳化ってどんな現象なのでしょうか。単に白濁させるというわけではないと思いますが・・・。 乳化は英語でエマルジョン(Emulsion)といいます。本来混じり合うことのない二つの物質を物理的に均一に混じり合った状態を指します。混じり合わない物の例えでよく出て来るのが水と油ですが、これを混ぜてしまうために使用する物質が「乳化剤」と呼ばれる物なんです。 水と油なら強く振盪すれ

          乳化剤のはなし

          苦味料のはなし

          前回は酸味料という酸っぱい味を付ける添加物の話でしたので、今回は苦味料という苦い味をつける添加物について書きます。 苦味ってあまり良いイメージではありませんね。口にした食品や飲料がヘンに苦かったりすると、「これ、傷んでる」として食べなかったりしますが、食品によってはわざわざ苦い味付けをすることがあるんです。例えばビールだとか、コーヒーだとか。そしてこの苦味、適度にあると胃を刺激するのだとか。胃酸や消化酵素といった胃液の分泌を促す作用があるのだそうです。 もう少し詳しく書き

          苦味料のはなし

          酸味料のはなし

          今回は「酸味料」を取り上げます。名前からして、食品に酸っぱい味をつけるために使う添加物なのかなと思ったのですが、果たしてどのような添加物なのでしょうか。 調べてみたら、やはりそうでした。食品や飲料などを対象に、酸っぱい味を出すために用いられる食品添加物だという事で、合っててよかった。もう少し突っ込んで調べてみると、食品や飲料の酸味を調整するために必要な食品添加物なのだそうです。使用する対象も食品や飲料の他にサプリメントなども含まれてくるのだとか。 酸味という言葉だけなら調

          酸味料のはなし