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人工甘味料のデメリット

前回は人工甘味料のメリットを紹介しました。ただ、それがどれだけ優れていると感じたとしても、気をつけておきたいデメリットもあります。今回はそちらの話を書いていきます。


甘いものを摂取し続けると味覚が鈍くなる可能性がある

甘いものを食べた時って、なにか幸せな気持ちになったりしませんか。ところが、残念な話ですが、味覚も五官が受け取る刺激の一種ですから、いつも同じ調子だと慣れてしまって、次第に鈍くなってきます。そうすると、どうしても「もっと~」と気持ちが変化していくことになります。普段から甘いものを食べる習慣がある人は、もっと甘いモノにしたいといったモノが欲しくなるんです。

食欲の増加につながりやすい

加えて、甘さに慣れることで満足感が得られにくくなってきたりします。これはいけない。こうなると、食欲が増してもっともっと食べたくなっってきます。もしダイエット中だったとすると、せっかく血糖値の件でメリットを期待していても、食欲自体が増えてしまったら元も子もありませんよね。

これは、人工甘味料がいくら甘さを感じるものだとしても、糖質の形ではないために生じるものです。詰まる所、人工甘味料は血糖値を上昇させないので脳が混乱してしまうのでしょう。食べた量に見合いそうな血糖値の上昇が無かったりすると、脳が感じる満足感も上がらず、食欲が増えてしまいます。

糖尿病や心血管疾患の発症リスクを高める

人工甘味料は糖尿病などの生活習慣病のリスクに対して、減らすという可能性がある一方で、高めてしまうというリスクも抱えています。2023年の5月に世界保健機関(WHO)が発表したガイドラインには、糖尿病や心血管疾患の発症リスクが高まるということが書かれています。前回ここに上げたガイドラインです。

腸内環境が悪化する

そんないろいろな懸念をもたらす人工甘味料ですが、もう一つ気になる事があります。それは「過剰摂取の状態が続くと腸内環境が悪化する」というもの。
人工甘味料は消化・吸収されにくいという特徴も持ち合わせています。それはよいのですが、摂り過ぎると腸内環境が悪化させてしまう危険性もあると言われているんです。

人工甘味料の摂取量はほどほどにしましょうということでしょうか。人工甘味料に限ったことではありませんが、キチンとした知識を身につけておく必要がありそうです。

因みにですが、国内で使用されている食品添加物はすべて、食品安全委員会が安全性についての評価をしています。その分析結果によって、使用してよいとさせる食品や食品添加物自体の使用量の基準が設定されています。もちろん、この中には人工甘味料も含まれています。

そして、生涯毎日食べ続けても健康に悪影響が生じないとされる量(一日摂取許容量「ADI」)が数値として定められていることは、知っておくとよいと思います。

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