聖土曜日には祭儀がない。

ところが、アナスタシス(陰府くだり)は聖土曜のできごとだという。以下の話は、T神父から聞いた講話を基にしている。

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聖土曜は金曜日の日没から土曜日の日没まで。その間、カトリクでは祭儀がない。典礼による装飾がない。祭壇はむきだし。キリスト不在。喪に服す。イエズスは水面下で働いておられるとされる。

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西方教会(ローマ・カトリク教会)ではそうなっている。

ところが、東方教会では陰府くだりを復活にひきよせて解釈する。それは復活の主日(日曜日)におけるようなそれでなく、ある神学者(ロースキイ)のことばを借りれば

キリストの死による、死に対する勝利の日

として、聖土曜を捉える。それは、その日にキリストが陰府へくだったから。

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陰府くだりのイコンは数多い。一つ、イスタンブールにあるものをみる。

中央はご変容のイエズス。右手でアダム、左手でイヴを引っ張り上げているところ。

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今年の聖土曜日は、4月20日。

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