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[英詩]トランプの詩学

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

ドナルド・トランプの話す言葉にはある特徴がある。

それは、東山彰良にとってのエルモア・レナード(*)と同様の特徴なのだ。

Elmore Leonard (1925-2013)

(*)米国の小説家。本など読まなかった東山が読書にのめりこむきっかけとなった作家。

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※「英詩が読めるようになるマガジン」の副配信です。コメント等がありましたら、「[英詩]コメント用ノート(201610)」へどうぞ。

この継続課金マガジンは月に本配信を3回配信します。そのほかに副配信を随時配信します。本配信は〈英詩の基礎知識〉〈英語で書かれた詩〉〈唄われる英詩〉の三つでだいたい構成します。「忙しい現代人ほど詩的エッセンスの吸収法を知っていることがプラスに! 毎回、英詩の実践的な読みのコツを紹介します」というキャッチフレーズでやっています。

今回はトランプの言葉に秘められた詩的技巧を取上げます。

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Donald Trump の言葉を分析することに何の意味があるのか。

そうお思いの方も多いでしょう。しかし、彼の言葉が人々の心をつかむわけについて、いろいろな角度から研究されています。

英詩の修辞学を考えるのと同じ方法がそこでは使われています。

ここでは2つのアプローチを見てみます。

言語学的分析

■ 1音節語

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