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運用保守フェーズ:UX計測(第2回)

前回の話の続きです。
前回「今後どうしていきたいかというリスト」を作成し,そこからどんな数値をとっていくかを考えるという話をしました。

今回は,では「今後どうしていきたいかというリスト」をどのように運用していくべきかをお話します。

私達のプロジェクトではAsanaを使って日々のタスクを管理しているので,まずすべての「今後どうしていきたいかというリスト」をそれぞれチケット化します。そこで,「〜を〜したい」というチケットを作るのではなく,「〜の必要性を検討」のようなチケット名にします。
そうすることによって,その「どうしたい」という願望が実際にユーザーの要望と合致しているかを検討するという目的が明確になります。

そのチケットができたら,一旦は数値がして出す予定の機能(API等)をサブチケットとして登録します。

そこまでできたら,そのチケットで行いたいことを整理します。
私の場合は以下の項目を書きました。
・検討したいこと
・そのためになんのデータを比較するか
・比較した結果の検討するかどうかの要件
・検討することになった場合,どのような方向性や方法が考えられるか

ここでまでくると,検討するためのデータが不足していることに気づくことがあります。そうです,ユーザーの声です。
数値だけではなく,ユーザーから上がってくる不満や要望をその数値と合わせて検討する必要があります。

たとえば,現在私の担当しているプロジェクトでは,データとデータの照合を行う必要があります。その照合率を測り,そこから照合率を改善していくべきかどうかを検討するというチケットを作成しました。
このままでは,データだけ見て照合率が80%以下であった場合は,照合率の改善を測るということが決定されるでしょう。
しかし,もしユーザーから照合率の改善要望や不満の声が上がっていなかった場合どうでしょう。その状態で,照合率を上げてもユーザーの満足度にはつながらず,無関心品質が上がるだけなんてことに繋がりかねません。

ユーザーから上がってくる不満や要望を聞くには,ユーザーと直接関わるサポートなどのメンバーと事前にこのような情報を集めたいと思うという相談をお忘れなく。

ここまでくると,運用後の大分動きが見えてきたのではないでしょうか。
あとは,運用から1ヶ月や後にデータを見る,などのマイルストーンをおきましょう。ほとんどのデータは毎日見る必要はないでしょう。そのために,期日をしっかり設けておくことが重要になります。
また,ユーザーからの声も毎日追うことも必要かもしれませんが,一定の運用期間を経てから総数を見ることも必要です。

以上で,UXのウィッチリストが完成です。あとは,運用後に目的をもって数値を追うことができます!

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