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もう少し日本にいたくなるエグゼクティブ達

こんにちは^_^
香月美智子です。
外資系金融企業でのエグゼクティブ・セクレタリーの日々をお伝えしております。


『もう少し日本にいたかった』

日本を離れる時に担当した全ての上司達、その奥様達がそう言ってくれました。

会社からのサポートを得て日本に赴任するエグゼクティブ達は、恵まれた待遇で日本に滞在しています。

会社のサポートなく滞在している外国人に比べれば、とても恵まれていることは確かです。

しかし、会社の辞令で日本に来るエグゼクティブ達は、全ての方が望んで来ているとは限りません。

英語が通じなかったり、複雑な公共交通機関を使いこなせるようになるまでは、特にご家族への負担が大きいようです。

東京駅などは日本人にとっても巨大迷路です。

それでも、それらに慣れてしまうと皆さん口を揃えて日本の魅力を語ってくれます。

秩序正しい社会
安全
親切
食べ物が美味しい
など、、

そして、印象に残っているのは、小さな子供達の教育環境についてとても感謝していたことでした。

学費のとても高いインターナショナル・スクールのことではありますが、、

プレスクール(幼稚園) や小学校の先生方の熱心さにとても感動していた様子でした。

私が担当した上司の息子さんがプレスクールから小学校 (インターナショナル・スクール) に入学する時のことでした。

学校見学をしたり、保護者としての面接を受けたりする中で、息子さんの国際人としての学びのスタートに相応しい環境と感じ、上司夫妻はとても満足している様子でした。

しかし、入学の寸前に上司のニューヨークへの帰任の辞令が発令され、息子さんがその学校で学ぶことなく日本を離れることとなりました。

上司にとっては栄転で本社に戻ることになったにも関わらず、本人もとても残念がっていました。

奥様は泣いていたそうです。

息子さんをあの学校に通わせられないのが残念だ、とも言っていました。

日本の交通網を使いこなし、ルールを知り、日本生活を自在に楽しめるようになった頃には帰任、というケースは、この上司夫妻に限ったことではありません。

日本に赴任する外国人エグゼクティブ、ご家族に、少しでも早く日本での生活に慣れ、楽しんでいただけるようにお手伝いするー

それは「ビジネス秘書」の本業ではないかも知れません。

しかし、エグゼクティブ達が1日も早くビジネスの成果を出す為には、とても大切なことだと思っています。

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