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ジャズ喫茶 いーぐる

1967年から50年以上営業し続けているという、四谷のジャズ喫茶『いーぐる』。

ジャズ喫茶に入るのは今日初めてだったのだけど、このお店の全部が好きだった。

外に適度な音量で流れている、階段への降り口。
階段を降りて扉を開けた時、身体に染み込んでくる音の感覚。

店内で自由に手に取って読める、ジャズに関わる沢山の本。

物腰柔らかく丁寧でさりげなく気の利く、とても感じの良い接客をしてくれる店員さん。

美味しい料理とコーヒー。

お客さんが音に没頭してもらいやすい環境を作るために18:00までは私語厳禁なのだけど、静謐でありながらも固い雰囲気はなく、適度に風通しがよい感じがあって

お客さんで来ている方々も、自分と同じく、一人で来てる方が多く、目を閉じて音に聞き入っている方、読書をされている方、PC作業をされてる方、男性と女性のお客さんが大体半々くらいで年齢層も幅広くいらっしゃったのも納得。

お店を始めてから50年以上、このお店の選曲係をしているという店主の後藤さん。YouTubeで、お店の選曲についてお話しをしているのを聞いて、やっていることがDJみたいだ!って思っていたのだけど、それを営業時間中ずっと、しかも料理したりコーヒー淹れつつ、50年以上やってるって、ほんとに凄すぎる。DJで言ったら、毎日ロングセットやってるような感じだ。

今日行った時も、料理したりコーヒー淹れつつ、タイミングを見て、音源を変えていて、そのときかかっている作品のジャケットもその都度置いてくれていた。自分も滞在中、何回かそれをチェックしにいった。Hampton Hawsというアーティストの”Hamp’s Piano”という作品かっこよかったな。こんな風に全然知らない素晴らしい作品に出会える発見も楽しい。DJ始めた頃クラブに行って、よくDJの方にジャケット見せてもらいに行ってたの思い出した。

そしてこのお店のサウンドシステムから再生される音、良かったなぁ😌

音量が大きすぎるわけでも小さいわけでもなく、低音は座ってても腰にしっかり伝わってくる振動を持ちながら、中音、高音も気持ちよく空間に広がり、各楽器が生き生きと躍動しハートにくる感じで、しっかりとその作品を生のライブで聞いているかのように感じられる音は、自然と没頭しちゃう感じで、気づいたら頭や身体動いちゃってたり。他のお客さんの方でも同じような方がいたけど、その気持ちよくわかる。しかも長時間聴いてても疲れない。

静かになれて
同時になぜか自由度を感じ
豊かな時間が流れるこのお店。
多分通っちゃうなぁ。


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