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死んでしまえば金の価値はなくなる

先日学生時代の友人からこれからの人生における指針になる本として
「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」
の紹介をうけました。
そこでは
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生い立ちによってリスクに対する考えは変わる。
人には生まれつきリスク許容度に違い がある。

大胆に行動するための3つのポイント


1つ目は、あなたがどれくらいリスクを取ろうが、どんな大胆な行動に出ようが、一般的にそれは人生の早い段階が良いということだ。

若い頃のほうが失敗のダメージは少な く、成功して得られるメリットは大きくなる。

2つ目は、行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではないということだ。
大胆な行動 を 取らず、同じ場所に留まれば、 安全に思えるだろう。だが、それによって何かを失っている可能性にも目を向けるべきだ。

安全な道は歩めるかもしれないが、行動して得られるはずだった経験値を失っている可能性もあ る。たとえば行動によって1万ポイントの経験値を得られたのに、リスクを避けたために7000ポイントしか得られていないかもしれない。
その場合、人生の満足度が30%減ることになる。 もし満足感が30%少なくなっても、安心が手に入るならかまわないという人もいるだろう。

もちろん、それは問題ない。どの程度のリスクを取るかはあなた自身が決めることだ。私が伝えたいの は、その決定によってどのような影響が生じるかをよく考えてほしいということだ。

3つ目は、「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべきだということだ。

人は不安に襲われている と、実際のリスクを過度に大きく見なしてしまう。
大胆な行動を想像するとすぐに不安を覚えてしまう人は、まずは考え得る最悪のシナリオを頭に 浮かべてみよう。

次に、その最悪のシナリオを乗り越えるためのあらゆる安全策を検討してみよう。
たとえば、失業保険や家族からの支援、民間保険などを利用できないかと考えてみる。 すると、リスクを取ることで起こり得る最悪のシナリオも、想像したほど悪くはないと気づけるかもしれない。
もしそうなら、リスクを取ることのブラス面にも目を向けやすくなるだろう。

これは若くない人でも大胆になるべきときがあります。

それは、苦労して稼いだ金をいつ使うかを判断する時です。

資産のピークを見定めて、残りの時間と金を、人生を豊かにする経験に あてると決断するのには勇気がいるのです。

人生を無駄にすることには不安を抱かないのに、金が足りな くなることを過剰に恐れる人は多いからです。

だが、私たちが一番恐れるべきは、「80歳になったときに潤沢な資産があるか」ではない。人生と 時間を無駄にしてしまうことなのです。

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との記述があります。

実際に自分の周りにも多額に資産を抱えているのもかかわらず、まだ貯金額を増やすことを人生の目標にしている人がいます。

身近な例では90歳近くの親戚です。
億単位の金融資産を保有しているにも関わらず、年老いて病気をすればいくらあってもお金足りなくなると思い込んでいるのです。

そのためにいまだに毎月ひとりでは使いきれないほど亡くなった配偶者の厚生年金が入ってきて、それをほとんどため込んでいます。
健康保険は高額医療費がかかった場合は一定額以上は戻ってくるといっても理解できないのです。また介護が必要となった場合の負担額を実際に計算していない為不安で仕方がないのです。

いままでご主人からお金をもらっていたのでお金の使い方をしらないこの婦人は今でも、たとえば外食費は誰かが払ってくれるもので自分は出す必要はないと思っているのです。

周りの人から観ればあんな立派な家に住んで、資産もあるのにほんとにケチだねと思われているだけなんです。

もう一人の例は学生時代の独身の友人です。
有名総合商社に長年勤務していたので、銀行預金・持ち株が5億近くになっていますが、生活はとても質素で、賃貸マンション住まいです。

これから長生きしても厚生年金は一人で暮らすには十分ありあまる金額が入ってくるので金融資産が減ることはなく、この状態のままでいつかは死を迎えることになるでしょう。

この二人とも一番恐れるべき「80歳になったときに潤沢な資産があるか」ではない。人生と 時間を無駄にしてしまうことなのだ。


わが身を振り返って、上記二人ほどの資産があるわけではありませんが、大病をして、高額医療費は戻ってくることを経験しており、またそんなに長く生きられることはないことを理解してるので、寿命を予測することの大切さ、そして長寿リスクへの対策については勉強しています。

通常の人は、死から目を背けることで人生を最適化できていません。

人は死の話題を避け、それが 決して来ないかのように振る舞っています。
自分がいつか死ぬという事実から目をそらさずに人生を計画し ている人は少ないのです。

人はその日を、遠い将来に起こるミステリアスな何かとしかとらえていないのです。

死んでしまえば金の価値はなくなってしまいます。

死が近づいたら、少しでも余命を延ばそうとして、有り金をすべて使うのは当事者にとっては合理的なんです。
その時点では、金を惜しむ意味などなくなるからです。

著名な経済学者も「資産を残しておく価値がない場合、わずかな延命しか期 待できない治療のための多額の支出も合理的になる」と言っています。

健康なときに活きた金を使おうと合理的に考えていたのなら、死ぬ間際になっても資産の大部分が手つかずで残っているのはおかしいのです。

こうなってしまうのは、やはり死から目を背けているからです。

人は死が迫っていないと、合理的な判断ができない。

だから、今を最大限に楽しむことを我慢してまで、遠い未来のために必要以上の貯金をするようになる。

だが、誰もが死と老化を避けられないことは紛れもない事実なので、人生の残り時間を意識しましょう。

それが現在の行動に大きな影響を与えるのです。

最初のステップとして、究極の状況を想定してみることから始めてみましょう。

もし、明日死ぬことを知っていたら、あなたは今日、どんな行動を取りますか?

明らかにそ の行動は変化するはずです。

自分が死ぬまでにあと何日あるかを考え、その数字を当てはめて考えてみてくだい。
残 りの人生があと1万日あるなら、3万日あるなら・・・・・・

人生の計画は、どんなふうに変化するかを考えてみてほしい。

このように死に対して目を向けないでいると、永遠に生き続けるかのように振る舞ってしまいます。


一番重要なことは人生の計画のバランスを取ることなんです。



読んでいただいてありがとうございました。 サポートして頂いた方には、個別に手相、紫微斗数占い、易占いに関する相談を受け、サポートさせて頂きます。