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私たちは消された展2024 回顧録

今年も2月のバレンタインデー時期の2月12日(月・祝)から18日(日)の間、東京神田神保町の神保町ギャラリーCORSOにて『私たちは消された展』が開催されました。今年で6回目のつまりは6年目でした。

個人的には第1回を有料入場観客として拝見しに来て、面白くなく感じて第2回目は興味すら持たなかったのですが、第3回は当時の奥様が出展したいという事で撮影者として同行、第4回も同様…だったのですが、グラビア系ヌードだけの展示はこの消された展ではないと想い、2年目(2回目)に1枚忍ばせた夫婦ヌードプロレス、この評価に味をしめて「消された展」の意味を楽しみ始めました。

第5回は別々に応募→それぞれ合格→それぞれの展示(ボク企画&撮影)となりました。この消された展は簡単にわかりやすく言ってしまうとSNS等から消された人の展示会なのですが、ただ単に規程を守らずに出して消されたからという展示ではなく、それぞれが意思や意図を持ち撮ったり描いたり作ったりした者達の展示だと想っています。そして1年を通して考え、悩み、試行錯誤や組み直し、撮り直しをしたりして実際には開催1週間前、数日前に自信の展示できる感じになっています。今回も展示してみて完成でした。展示してみて開場を待つとすぐに来年の展示(応募)が頭をもたげます。そして展示して自ら観客として観て後悔は始まり、翌年に生かしています。

今年も出来る限り会場の受付をさせていただきました。この受付という場所は観覧者の行動、動向、興味うんぬんが全て見て撮れる最高の立地場所なのです。今年の展示物はその思惑通りに多くの方々は見て見ぬふりして展示場所を通過して行く姿が観て取れました。そして狙い通りの感じに「しめしめ・苦笑」と皆様の背中や後ろからの表情の様子を拝見しておりました。想像通りの行動パターン、しかし内心は育たないこの手の展示物の見方にガッカリしながら(苦)。

この消された展の楽しさはいろいろな思考のモノ達が集まり、まったく交わらないモノ同士が時には会場内でシンクロしたり脳内融合するから楽しいのであると思っているのですが、まだ多くの観る側は、そこの絵や画や写真や制作物の物語に興味を持ったり膨らませはしないようで、それこそいまだに顔があり身体がありの綺麗なヌードの方が良いのかもしれません。それは図録にあった広告マニアック・ダイアルにどうしても電話してみたいという衝動に駆られる人は少ないようでした。琥珀翠の影として初参加させていただいた第3回(2021年)より確実にレベルアップしている展示内容、しかしボク個人的に興味深い展示物は簡単に素通りしてしまう方々が今年も多かったのはまだまだ観る側が育っていないのか、楽しんでいただける方が少ないのか、重ね重ね残念でなりませんでした。

そんな中、今年も消された展らしい問題が発生しました。これを読んでいただいている中には『私たちは消された展2025〜』にも応募を考えている方々もいらっしゃるでしょうし、消された展の根幹の選考の重要な基準でもあるのでここで、この問題に対してのコメントを使わせていただき残させていただきたいと思います。

「ずーっと性器のチキンレースではないと言っていたのですが、エロければ良いだろうと考えられていたようで残念です。わかりやすいエロも必要だと思いますが、それならAV見れば若くて可愛い子のセックスが見られるのですからわざわざ展示しなくて良いと思います。官能小説もマンコズボズボハメ潮プシャーって書けばいい訳です。(以下この出展者の会場内での行動なので省略)」。その問題で多くの方々に迷惑をかけた出展者は「石島より・・・」で始まる文章で「展示を外すに至ったのは私ではなく石島と主催者」と最後っぺの責任転嫁をボクに残し本人は会場にて個人営業。その展示を外したことが発覚した段階で、展示を戻すか撤収するかを主催者から問われたのですが後者を選んで「消された展期間中に初めて消された人」になりました。なおかつ展示していた写真?のスマホ撮影者に中途半端な恫喝電話までさせ・・・会場を濁していなくなりました(苦)

以前もとある勉強会にも除名されていたり、ミスコンファイナルの段階で名前を消され居なかった事にされたり、多くの方々にも関係を切られる中、住んでいたマンションを追い出されたり、講演会にも当日参加者1名しか集められずなど多彩な感じの彼女の行動からは「また今回も」ではあるのでした。自らも負い目があったのか、展示に関しては自らが身を引いた形で、逆に観る事が出来なくなり価値は上がったのですが、実際はボクが暗示していたように「アダルトビデオを画面キャプチャーして切り抜いてもなんも面白くない」し、ハメ撮り写真の面白いモノつまらないモノ、『その違い』は図録のBAN!にも書かせていただいた通りの感じのモノでした。

それにしても展示内容の意図がなんにもわかりませんでしたが、これを反面教師にこの展示を観て考えついたのが、下手な素人写真のセックスポルノ写真を見せられるならば、見知らぬ他人のスマホの写真ホルダーを全部プリントして貼り付けた方が面白いのではないかということ。そこにもフェラはあるだろうし、ハメはあるだろうし、ラーメン食っている写真、観光写真などなどもあり、覗き要素と共に面白い感じがしますし、何より関係性が写っている。例えるならばその方が確実にこの撤収展示したものよりは色々なものが見えてより面白かったであろうということです。個人的には次回以降のネタとして練ってみたいと思います。


そして今回もそんな事が起きる前、まだ平和だった初日の入場開始してしばらくした後ひとりの男性が受付にいるボクに質問をして来てくれました。

毎年、毎日、毎回いろいろなご質問いただいたりしていて、それも次回以降の参考にさせていただいておりますし、大歓迎で楽しませていただいておりましが、最初の方の質問は「他の方々の作品は感情がみえるのですが、あなたの展示に感情をみる事が出来なかったのですが、どのような意図をもって撮影・展示されたのですか?」というものでした。

これも思わずにやけてしまいました。「待ってました!」とばかりに。

今回の展示(月火と水曜日以降は展示違います・笑)は感情を入れてはいけない展示でした。なぜならば今回のテーマは「錯覚」。観る人が判断するという内容でした。そこにボクが顔出したり、感情を入れていたら判断が鈍ります。この鶏肉に見えるものは・・・この木に見えるものは・・・という判断は見ていただける方お任せ(とはいっても分かりやすいところで着地しないとすっ飛んだ展示になって誰も着いてきてくれないので・苦)。まぁ、たぶん言い切ったもの勝ちくらいにどうでも良いでしょうけれども(自爆)、多くの方々には女性器に観えたようで、水曜日以降にはもう少し分かりやすい写真を広告という形で追加しました。でも果たしてあの女性器に見えた?ものは何だったのでしょうか?!

さぁ、今年も楽しかった一週間も終わってしまいました。

来年のこの場に展示できる権利はまだ持っていません。それはあなたと同じ同じスタートラインであるということ。しかしボクは毎日「私たちは消された展」の展示を考えています。それだけは誰にも負けないと自負できます。あとは内容と意図が伴うか(自爆)。来年の展示の公募は7月から始まるそうです。もう半年もありませんが、頑張ります!!

出来る事ならば、また来年会場にて、出展者としてお逢い出来ることを願っております。

最後になってしまいましたが、
今年もご来場いただきました方々、ありがとうございました。
お声かけさせていただきました方々、お声がけしていただけました方々、ありがとうございました。

ボクが退くほど若手の凄いのが観たいです!!

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