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フリーランスという生き方/ママ起業リアル小咄⑤

私の仕事は、音楽教室。
自宅をメインに教えていて、保育園にも2ヶ所レッスンに行っている。
音楽教室という仕事は、やりようによるとは思うけど、基本マンツーマンで、1レッスンあたりの単価もそんなに高くない。
このあたりは「高くできないのはマインドの問題」だとかなんとかいろんな意見があるけれど、さすがに、有名音大を目指しているわけでない、「楽しく弾ければ」という子どもや、「趣味で弾きたい」という大人のレッスンで1レッスン1万円にはできない。
地域性もあるかもね。
自営で価格設定も自由にできるからこそ、決め方は悩ましいところだけど、ここらへんは話し出すとキリがないのでまた別の機会に。

私が最近強く感じるのは『決める』ということの大切さ。
レッスン代のこともそうだけど、子育てをしながら、どのくらい働くのか。
子育てと仕事の優先順位は?
バランスは?

フリーランスに限ったことではないけれど、特に、全てを自分の権限で決められる、決めなければならないフリーランスのママは、「働き方」は「生き方」なのだ、と思う。

私は2人の子どもを幼稚園の預かりと保育園に預けて仕事をしているけれど、じゃあ何時から何時までをレッスンの時間とするのか。
それによって、取れる生徒の数も年齢も変わってくる。

今、長男の小学校入学を控え、思いっきり岐路に立たされている。
今まではとにかく仕事を拡げ、収入を増やすことだけを考えてきた。
子どもが大きくなれば、いろいろと動きやすくなるだろうと思っていたけど、逆な気がする。
幼稚園保育園に行くともらってくる病気も増えるし、幼稚園も普通のクラスよりも預かりの方が病気うつる率が高い気がする。
働いてるお母さんは多少のことでは休ませないからね。
そして、幼稚園への行きしぶりがあったり、毎日いろいろ大変。
そんな時に、自分は今何を優先するのか、というのは日々葛藤で、わかりやすく熱が出たり明らかな風邪症状があればこのご時世、即休み、ということになるけれど、子どもが成長してくるとメンタル的なものもいろいろ出てきて、それとどう向き合うかはその時々で、基準もなければ決まりもないから、本当難しい。
「こんな理由でレッスン休みにしちゃう、私?」
と思うこともあるし、でも子どもにとっては全然「こんなこと」じゃなかったりする。
私はそういうことに、例え周りから見たら「そんな大げさな」と思われることでも、流さずに真剣に向き合いたいと、長男がお腹に来た時から思っていて、それは今でも変わってなくて、でもそれがちゃんとできているかと問われればそれはかなり疑問で。
少し前に長男が幼稚園で給食を食べられなくなったり、保育中に体調不良を訴えて職員室で休ませてもらうという日が続き、それがなんでなのかなかなかわからなくて、いろいろ考えて、脳内はそのことでいっぱいで疲れ果てて、正直仕事どころじゃなかった。
そしてそのことで、かなり自分の価値観を問われることになった。

フリーランスに規則はない。
どんな風に働くかは全て自分で決める。
家庭の状況も、家計の状況も人それぞれ。
子どもの性格も、自分の性格も、子どもとの関わりで何を大切にするのか。
自分はいくら稼げればOKなのか。
どんな働き方ができればOKなのか。
それは、「こうやりたい」ももちろん大事なんだけど、今の生活にはまるのかどうか、という目線も必要で。
「こうやりたいから多少無理してでもやり遂げてみせる!」は、独身時代はできたけれど、果たして今の生活の中でそれができるのか。
例え無理矢理やったとして、その無理矢理な感じに自分で納得できるのか。
細かいことでもひとつひとつしっかり「自分軸」で決めていかないと、すぐぶれて、悩むことになる。

ルールがないから、他人には決めてもらえない。
状況が違うから、他人には決めてもらえない。
考えてることが違うから、他人には決めてもらえない。
正直、しんどい。
正解が欲しい。
「あなたはいくら稼げばいいから、何時から何時まで働いて、レッスン代はこのくらいで、生徒は◯人取ってね。」
って、誰か決めてくれぃ。
と、思うことも多々。
でも現実そうじゃないから、刻一刻と変わっていく我が子と家庭の状況を見つつ、自分のコンディションも冷静に見つつ、自分が納得できるところを、やりながら見極めていくしか方法はないのだろうと思う。

どかーんと稼ぎたい。
SNS上に流れてくる「月商7桁」にも正直憧れる。
私は、サラリーマン時代に得ていた収入を得るのが1つの目標だ(月収7桁ではないけど)。
でも実際は、その大分手前の段階でつまづいてしまった。
それは、自分だけのことに120%集中できない今は、仕方のないことなのかもしれない。
それが言い訳と言えば言い訳かもしれないし、本当に仕方ないのかもしれないし、今の私にはわからない。

ただ、思うのは、仕事人として一番幸せなのは、自分のやっている仕事が好きで、いくら稼げたかなんて気にならないくらい仕事に充実感を感じられることなんじゃないかと思う。
前の仕事(教師)の時がまさにそんな感じだったけど、でもそれは、ちゃんと毎月ある程度納得のいくお給料がもらえていたという前提ありきかも。

まぁなんにせよ、お金はあるにこしたことはないし、お金持ち羨ましいな〜と思うけど、今うちがお金持ちになるためには、私ががんばって働くか、投資信託とか株とかの資産運用をするかなんだろうけど、私ががんばって働くと家庭内のどこかと自分の心身のどこかにひずみが来るし、資産運用は知識が無さすぎて手出せないし、面倒くさくて勉強しようとも思わないから、なんだかんだでこんな感じでいくんだろうな。
でもやっぱりもうちょっと余裕が欲しいな。
でも中途半端に稼ぐと扶養からはみ出ちゃってそれはそれでまたお金が出て行くので、考えとかないと大変。
と、前回も書いたな。

扶養内で働くのか、扶養から出るなか、それも「決める」こと、しかも、かなり重要なのは要素だよね。

フリーランスに必要な力は

決める力

なのかもしれないね。

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