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「終わり」があるから、楽しめる。~V6解散で思うこと~

今日11月1日で、V6が解散する。

活動初期は私も元気があって(笑)ライブにもよく行った。ちなみに「ウルトラマンティガ」以来、長野君のファンだ。

解散の報せを聞いた時は「まさか」と思った。まさかV6が解散するとは。ソロ活動が多いものの、26年もオリジナルメンバーで続けてきた。彼らはこの先もこのペースで、じーさんになってもグループ活動を続けていくんだろうなと、テレビで活躍する彼らを眺めていた。Ⅴ6は解散しないグループ、終わりのないグループだと安心しきっていたのだ。

ところが彼らは、グループ活動を終わらせる道を選んだ。

熱心なファンの皆さんはさぞショックで、寂しい思いをされていることだろう。私ですら「ああ、もう6人揃っての姿は見られないのか……」とせつなくなったのだから。

彼らが幕を下ろす日が近づき、私はふと考えた。

もし彼らが将来にわたってグループ活動を続けていたとしたら。彼らは今より幸せだっただろうか。解散ではなく存続を選んでいたら、より幸福に生きていけたのだろうか。そうとは言い切れないし、そんなの誰にもわからない。


終わりがない、って本当に幸せなのだろうか。しんどいことはもちろん、たとえ楽しいことであったとしても、「終わりがない」のは案外恐怖かもしれない。

「この状態が、この先いつまで続くんだろう」という不安は、程度の差はあれ、どんな状況であってもつきまとう。いつまで続くかわからないことは、がんばれないし、続けられないものだ。

もしかしたら、似たような思いは彼らにもあったかもしれない。「Ⅴ6、いつまで続くんだろう、続けるんだろう」と、不安になることもあったかもしれない。人間だもの、当然だ。

だから、ちゃんとがんばれるように、自分たちでグループに幕を下ろす日を決めたのではないか。Ⅴ6を良い思い出にするために、笑って思い出話ができるように、「終わり」を設けたのではないか。

解散前、数々の音楽番組やバラエティ番組に出演する彼らは、たしかに全力でがんばっていた。心から仕事を楽しんでいた。私はそう感じた。

終わりがあるから、がんばれる。期限を設けるからこそ、精一杯努力できる。有限だからこそ、人生を楽しめるんだ。


願わくば、自ら「終わり」を決めた彼らが、これまでを振り返って「あー、楽しかったー!」と笑ってくれますように。

これから先も、おのおのがおのおのの道で、より一層ご活躍されますように。

26年間ありがとう、V6! 





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