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Tar (ネタバレ注意)

観ました。(プライムビデオ配信)

大好きなケイト・ブランシェットさん主演でした。
しかし気分が重たくなる作品でした。

一線で活躍する芸術家はそうでなくても、繊細さとプレッシャーのバランスをとることが難しいでしょう。指揮者のターはジェンダーが男性です。様々な葛藤と、虚栄心が次第に大きくなり、生きるのが大変に見えます。

元々は音楽が純粋に好きで、音楽界に身を置いていたアーティストも、取り巻く環境で、それのみではなかなかうまくいかなくなるものです。おそらく。

人間が徐々に崩壊していく様を描いた作品。流れてくるエルガーやマーラーの旋律の美しさも、悲しみに包まれていきます。

ジェンダーのこともあり仕方ないのでしょうが、字幕の口調が男言葉だったんです。まあね、英語には男女の差はとりあえずないですから、日本語に起こした時ならではの違和感かと。

とても綺麗な女優さんですから、ジェンダーに関係なく、女性の口調でも良い気もしました。個人的には。

どんどん高まるプライドと、自分を、自分が描く理想に近づけるたいが為の行動など、「ブルージェスミン」(2013年)を思い出しました。まさに、同じケイト・ブランシェット主演です。私はあちらの作品の方が、好きです。もう一度観たくなりましたよ。

最近実は、いろいろな作品を観ては途中脱落を繰り返していました。なぜでしょう。本当に面白くなかったんです(笑)
だからこの作品は、完走しましたのでそれなりなものだったと思うのです。

機会があればぜひ。

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