あまりに滅入ったので、本当に旅に出ている。
気持ちの上では日本海を目指したいところだが、面倒くさいので琵琶湖にした。
温泉旅館にチェックインしたら、周囲にあまりにも何もないので、むしろ原稿缶詰にピッタリなのではないかという気がする。
宿のすぐ前が琵琶湖。
水と鳥と野良猫しか見えない、というか鳥がやたら多い。

思ったより宿は空いていて、大浴場はほぼ貸切だった。
お湯は明らかにアルカリ性だ。肌がやんわり溶かされた。
大浴場の近くにある土産屋を兼ねたLAWSONは、品揃えがなかなか凄い。
滋賀なのに、京都のアイテムが多くて戸惑う。
そういえば、部屋のお茶菓子は八つ橋だった。
飲み物も色々あったが、さんざん迷った挙げ句、いつものコカコーラゼロを買った。
冒険しないタイプなのだ。

旅館のごはんは、思ったよりちゃんとしていた。
メインの自分で焼く鴨が旨かった。
健やかな上げ膳据え膳。
寝る前にもう一度、温泉に行きたいところ。