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「ミチシロカ in 北海道中標津町」開催報告。全国から集まった16名の学生が考え、悩み、喜んだ5日間のフィールドワークを紹介

「ミチシロカ」のnote編集担当です。

北海道内で地域貢献・地域活性化に寄与する体験型教育プログラムとして2022年夏に初めて開催した「ミチシロカ」。

2023年8月28日〜9月1日の5日間、「ミチシロカ in 北海道中標津町」が開催されました。

昨年度の真狩村、音更町に続き、3都市目となる中標津町での開催。
今回のnoteでは、5日間(前後泊含めると7日間)のフィールドワークの様子をご紹介します。


【0日目】中標津に全国から16名の学生が集まる

今年度のミチシロカは、6月より全国の大学に向けて参加したい学生募集を開始。カジュアルミートアップやミチシロカアルムナイ(卒業生)の座談会を通じて、実におよそ70名の学生から、16名の学生が選ばれ、全国から中標津町に集まりました。

前日に中標津町に来てくれたみんなで【開陽台】へ。北海道にも猛暑が来ていたので、30度越えの暑い中でしたが、見渡す限りの緑にみんな癒されていました。

中標津のランドマークである「開陽台」。標高270mのパノラマから見渡す限り牧草地帯が広がる

【1日目】結団式でコミュニケーション術を学び、町長との座談会へ

初日は9時からコワーキングスペース【milk】で結団式&ワークショップを開催。見学で来ていただいた方も含めてチームビルディングの一環として「タイプを知る研修」を行いました。
自分のタイプについて知ると人とのコミュニケーションの時にスムーズに接せられるようになったと感じました。

午後は中標津町役場さんに訪問し、西村町長との座談会を行いました。
学生からもたくさんの質問が飛び交い、これからのフィールドワークにおいてとても
重要なヒントをもらえた時間になりました。

夜はこの1週間お世話になる【ushiyado】さんでのオープニングパーティーです。
中標津といえば「牛乳で乾杯」!
北の大地の料理を頂きながらチームビルディングのワークショップや企業の方のお話を伺って、盛りだくさんの濃い1日になりました。

【2日目】いよいよフィールドワーク開始。役場や学校、企業に訪問し、地域づくりのヒントを探る

2日目よりいよいよフィールドワーク開始。初日に学生同士でおこなったディスカッションでは「日本語教育」「環境」「女性参画」「IT・まちづくり」などのアイデアが出ていました。

役場や学校の方にアポイントを取ったり、商工会さんや関連する企業さんに連絡し、インタビューを実施。地域の中でのヒントを探していきます。

夕方にフィールドワークの拠点である【ushiyado】に戻ると、地域のインタビューを振り返り、自分たちで考えた仮説と合わせて検証する作業に入ります。2日目から活発な議論が続きます。

【3日目】中標津町の巨大な格子状防風林に現地調査。児童センターではお母さんたちに取材

フィールドワークの中間地点である3日目には、朝から格子状防風林の生態調査に同行させていただく班や、中標津高校でのヒアリングを行う班、2024年開校予定のIT専門学校さんへお話を伺う班、児童センター「みらいる」でお母さんたちにお話を伺う班など、班ごとに様々な場所・人のもとへ訪れました。

夜には中間レビューを行いました。
1度立てたテーマを変えたり、チーム編成を変えたり、悩みながら「地域が主役になるまちづくり」について真剣に考えます。

【4日目】牧場への見学や、地域で活躍されている方と熱くディスカッション。成果報告の準備を夜中まで続ける

フィールドワーク最終日です。
中標津といえば酪農!ということで牧場に見学させていただいたり、初日にお世話になったコワーキングスペース【milk】で地域での活動についてお話を伺いました。
また、女性活躍をテーマに活動していた班は、「トイレ」に着目し、学校や公共施設のトイレの調査をおこないました。

翌日は成果発表会。あっという間の5日間もいよいよ最終日です。
各グループで最後の調整に入ります。グループに分かれて作業をしていましたが、スライド作成を手伝ったり、最後の企画のまとめ方をみんなで案を出し合ったりするなど、チームワークが光ります。

【5日目】NHKや北海道新聞などメディア含めて計50名以上が集まった会場で集大成の成果発表がはじまる

いよいよフィールドワークの集大成のミチシロカ成果発表会!中標津町役場の会場にはNHKや北海道新聞など報道の方を含め50名以上の方がご来場いただきました。
さらに、オンライン配信でも常時30名以上の方にリアルタイムでご覧いただきました。

司会進行は昨年プログラムに参加してくれた学生メンターの2名です。

今回の発表はテーマごとに7組になりました。

1.都市計画
2.イベント
3.サードプレイス/日本語教育
4.牛ターン
5.トイレ×女性参画
6.病院
7.牛コレ

Uターン・Iターン・Jターンのためのアイデアや、産休を利用したバケーション企画、サードプレイスでの交流や地域の中でのつながりなど7通りの個性的な企画が発表されました!


成果発表も無事終了。みなさん5日間本当にお疲れ様でした。
最後に学生と事務局メンバーみんなで笑顔で記念撮影!すごく疲れましたが、みなさんの笑顔が素敵でした。

【6日目】帰るまでがミチシロカ。たった5日間のプログラムでも、街と同志のつながりは強固に

たった5日間、されど5日間。中身の濃いフィールドワークで、中標津のみなさんと密なつながりを構築することができました。そして、1ヶ月前までは見ず知らず同士だった学生も、みんながミチシロカの同志になりました。

それぞれ飛行機の時間が違うため、宿舎で解散になりました。

帰るまでがミチシロカ。ですが、みんなが飛行機に乗ってしまってさみしい運営陣です。

最後に:ミチシロカ in 北海道中標津町に携わっていただいたみなさまへ

この度は多大なるご協力を賜りました中標津町様、インタビュー等フィールドワークにご協力頂きました皆様、参加いただいた学生と学生メンターの皆様、成果発表会をご覧いただきました皆様、ミチシロカプロジェクトに関わっていただいた皆様にお礼と感謝をお伝えさせていただきます。
私たちの取り組みが地域活性化の一助になれば幸いです。

今後、ミチシロカは次のフェーズに入ります。ミチシロカのコンセプトは、「”らしさ”をつくる、まちづくり。”らしさ”を見つける、ひとづくり」です。
参加した学生が、この経験を糧に「らしさ」を発揮し将来活躍することで、その結果さらに地域の力が増し、日本全体が活力を増す。さらに、プログラム自体も地域社会の一助になることで、「北海道から、地域と人のロールモデルを創る」という想いで開発されたのがミチシロカです。

さらに地域づくりについて共に考え、共に創る取り組みを進めてまいります。

ミチシロカ公式ウェブサイトもできました。ぜひご覧ください。


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