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ブラームス 4つの厳粛な歌 op,121

先日 ブラームスのオルガン作品op,122の「11のコラール前奏曲」について書きましたが、その一つ手前のop,121もドラマティックです。
1896年3月26日に長年親交のあったクララ・シューマンが倒れ、5月20日に亡くなります。その間に1896年5月7日にこの歌曲を完成させています。
オルガンのための11のコラール前奏曲は1896年6月完成。
短い期間に作品を次々と完成させていきました。
オルガンの作品が辞世の曲となります。
その年の9月9日に、4つの厳粛な歌はウィーンでアントン・ジスターマンの歌、ケーンラード・ボスのピアノによって初演され、ブラームスが絶賛したと伝えられます。ブラームスは翌年の1897年4月3日に63歳で亡くなるので最晩年にop.121, op.122と死を意識した作品を残したわけです。

4つの厳粛な歌 op.121


11のコラール前奏曲 op.122

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