フローベルガーとブランクロシェ
Tombeau fait a Paris sur la mort de Monsieur Blancrocher FbWV 632
フローベルガーのリューティスト、ブランクロシェを偲んで書かれたトンボー。
ソロ鍵盤楽器のために書かれていて、作曲年代不明。
Charles Fleury Sieur de Blancrocher (1605?〜1652 11)について
フランスのリュート奏者
国王の従者ルイと宮廷で王に仕えた女性道化師、マチュリーヌ・ド・ヴァロワの息子であった。
作品はジーグ1曲のみ現存。Vaudry de Saizenay、ブザンソン図書館。
フローベルガーのこのトンボーが作曲されたのはブランクロシェが亡くなった1652年以降ですが、作曲年は定かではありません。1655年という説もあります。真偽は不明です。この作品はクラヴィコードやチェンバロでよく弾かれます。単純にこの伸びる音をチェンバロではどうする事もできず、不満に感じながら弾いてましたが、オルガンのペダルを使えばなんてことはなく納得できますしまた、リュートの開放弦?の響きだろうと解釈するとこれがまたピッタリします。
リューティストであったブランクロシェは階段から落ちて、それを目撃したフローベルガーの腕の中で死んだという。作品の最後はなるほど〜転落していく様ですね。
フローベルガーの自筆譜が見つからないのですが、
Bauyn ManuscriptやPieces pour Luthのような作品集に収められているのか?
また作曲年に関してはその曲に明記されていない、または他の作曲家の作品と一緒に(Various)に含まれて出版されている場合は全く確定できません。
ブランクロシェのために書かれた追悼曲は4曲残されています。
Louis Couperin (Bauyn Manuscript 1658版)
Francois Dufaut Vaudry de Saizenay,、ブザンソン図書館。
Johann Jakob Froberger
Danis Gautiel. (Pieces pour Luth (Henry Pruniores 編)1680年出版
180曲。リューティトたちの作品集
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