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【出家】 初日から破門の危機

お寺生活初日のこと。

在家ヨギ(瞑想修行者の意)の服に着替え、朝10時のお昼ごはんを食べ終わったころに、マピューに受付に来るように呼ばれました。さっそく呼び出しか!と思いながら受付の建物に入ると、そこには友人のAung君が。

Aung君は私が2017年にNGOでヤンゴンに来た際に、通訳兼コーディネーターとして本当に力になってくれた友達の一人です。今回は、出家するときの様子を写真を撮ってあげると言って、来てくれたのでした。普段ジーンズしか履いていない彼が、ちゃんとロンジー*を着てしかもバスではるばる来てくれて、そのやさしさに感動。しかし、いつ断髪式をするとか聞いてないし、彼を長い間待たせるのも申し訳ないので、とりあえず帰ってもらうことにしました。「本当に良い経験になると思うから、頑張ってね!」と励まされながら、午前中ほとんど言葉を発せられなかった反動もあり、建物を出て彼を見送るまでしゃべりっぱなしだった私。

建物の出口付近でしばらく立ち話していると、受付のお姉さんがものすごい勢いで出て来ました。”Do not talk with men! ”と静かに一喝。ヨギは受付の建物内では男性と話しても良いが、建物の外ではだめとのこと。さらに「ヨギの服を着ているんだからちゃんと規律に従いなさい。さもないと他のヨギからこっちにクレームがくるのよ」らしい。

白いブラウスとこげ茶ロンジーが在家ヨギ者、ピンクの袈裟が出家者の服装。
*ロンジー(厳密にはタメイン):ミャンマーの伝統衣装。見た目はタイトなロングスカート。最近の若者、特にヤンゴンでは着ている人は減少傾向にある様子。省庁の制服や、行事の正装はまだロンジースタイルが主流。

Aung君それくらい知ってたでしょ!なんで教えてくれないの?!笑、と人のせいにしながらしばしお説教されました。

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