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映画レビュー「ハケンアニメ!」

おはようございます。Mickey★です。

昨日、今更ながら「ハケンアニメ!」を観てきました。
以前から観たいと思っていたものの、気付いたら上映開始から1カ月以上経過しており、上映している映画館も少なかったものの、観に行くことができました。
映画館自体は、1年ぶりくらいに行ったのですが、来ている人のマナーが素晴らしく、映画開始前もほとんど会話が聞こえないという状態でした。
私は映画を観に行く時、ほぼ一人で行きます。
理由としては、映画の評判や評価は口コミで確認できますが、評価をした人と価値観が同じか分からないため、誰かと一緒に映画館に行くと一緒に観る相手が面白いと感じているかどうかが気になってしまい、映画に集中できないというのがあるからです。
原作は、辻村深月さんが書かれた「ハケンアニメ!」で、私は原作を読まずに映画を観させていただきました。

この映画をオススメしたい人


1.クリエイティブな仕事をしている人
2.最近、胸が熱くなるようなことを体験していないという人
3.新しいことにチャレンジしてみたいという人

この話のあらすじ

県庁に勤めていた斎藤瞳がアニメ制作会社に転職して、7年後、連続アニメ『サウンドバック 奏の石』で監督デビューを果たす。
『サウンドバック 奏の石』と同じ時間帯で放映される『運命戦線リデルライト』は、天才と呼ばれる王子千晴が監督の復帰作となっており、世間的には、王子千晴監督の『運命戦線リデルライト』が注目を集めていた。
そんな中、瞳は王子との対談で「王子千春の作品に勝ちます!」と宣戦布告をする。
放映開始直後は、視聴率は同率だったものの、放送回を更新するごとに、『運命戦線リデルライト』との視聴率の差が広がるばかり。その焦る気持ちや『自分のような子供が変わるきっかけとなる最高のアニメを届けたい!』という思いとは裏腹に、瞳は一筋縄じゃいかないプロデューサー、スタッフや声優たちと意見が合わず、空回り。
果たして、『サウンドバック 奏の石』と『運命戦線リデルライト』の覇権争いの結末は?

誰もが持っていたハズのワクワクした思いを思い出し、自分の行動の後押しをしてくれる

主人公の瞳は、王子のアニメに出会うことで人生が変わるのですが、たまたま、きっかけがアニメだっただけで、それがスポーツでも音楽でも趣味でも、何かの出会いがきっかけで人生が変わることはあると思います。
自分の琴線に触れるようなモノに出会った時は、迷わずにチャレンジすることの大切さを教えてもらった気がします。

天才と呼ばれている王子千晴も以前の大ヒット作を超える作品を生み出さなければならないというプレッシャーと戦っていて、ほとんどの時間を机に向かっています。そして、『自分が納得していないと思う作品をそのまま世に出すなんて、ありえない』と言い、時間もお金(予算)も限られている中で、最高の作品を届けようとしています。
そんな監督の思いに共鳴し、プロデューサーや演出家、作画、編集等、作品に関わるスタッフたちが感化されて、それぞれの領域で最高の仕事を、時に苦しいことがあってもポジティブに進めていくところに胸が熱くなりました。
また、それぞれのアニメのストーリーをアニメ動画で見せなくても、アニメの概要だけでラストシーンに引き込まれる(理解ができる)ので、良くできていると思いました。

クリエイティブな仕事をしている人の方が、この作品を観た時の共感度は高いと思うものの、クリエイティブな仕事をしていない人でも、仕事は、モノやサービスとの交換で成立しているので、必ず、それを受け取る相手が居るハズです。より良いモノを届けるには、どうしたら良いかということを考えると、もっとこうした方が良いのではという考えが浮かぶのではないかと思うので、全ての人に観てもらいたい作品だなと思います。

日本のほとんどの会社員が仕事に対して『言われたからやっている』『何のために仕事をしているか分からない(お金の話は除く)』と思っているんではないかと思うのですが、それだと、全然、面白くないし、楽しくないと思うんですよね。この作品を観て、自分の裁量できる範囲は限られていたとしても、自分のやりたいことや想いをアウトプットとして表現することによって、変わっていくのではないかと感じました。

映画のラストはネタバレになってしまうので、ここでは語りませんが、表現が秀逸だなと感じました。
因みにエンディング流れた後がホントのラストなので、エンディング流れたからといって、席を立って帰らないでくださいね(笑)


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