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SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」: 食品ロス削減事例❷『賞味期限が3倍の凸版パン』

1. SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」は食品ロス削減を謳っています

SDGs目標12は、「持続可能な生産消費形態を確保する」ことを目標とし、食品ロスの削減を謳っています。

具体的には、ターゲット12.3に、
「小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンおける食料の損失を減少させる」
と書かれています。

「製造して小売に至るまで」、そして「消費者が購入して食べるまで」に食品ロス(食品の廃棄)を半減させることが目標です。


2.先日投稿した食パンの廃棄削減事例

先日の投稿(↓参照)では、山崎製パンのランチパックの事例、帝国ホテルの「食パンの耳の再利用」の事例等の企業側の食パンの廃棄物削減事例について紹介しました。

これは、食品を製造してお客様に売るまでにこれまで廃棄していた食パンの耳を再利用するというものです。

今日は、消費者が購入した後、食べずに廃棄してしまうパンを如何に少なくするという事例を紹介します。


3.凸版印刷が独自の食品フィルムで「凸版パン」を開発

凸版印刷と言えば、大泉洋さんと成田凌さんが出演するCMシリーズ最新作『すべてを突破する。TOPPA!!!TOPPAN 世界の課題篇』で、今や誰もが知っている企業です。

しかしながら、凸版印刷が何をやっている会社なのか知っている人は、あまり多くないのではないでしょうか。

凸版印刷は、「情報コミュニケーション」「生活・産業」「エレクトロにクス」の3つの事業分野で展開していますが、そのうち「生活・産業」分野の一つとして食品パッケージを製造しています。

そして食品フィルムとしては、以前よりガラス蒸着フィルムと言って、透明で「酸素や水分を通しにくく」「レトルト殺菌できる」バリアフィルムを開発し導入して来ました。

この度、凸版印刷は、このバリアフィルムの技術をパンに活用して、カビや湿気からパンを保護して、従来のパンより賞味期限が約3倍(3日⇒21日)となる「凸版パン」を開発したようです。

◆凸版印刷ホームページ:凸パン

この新たに開発したフィルム(GL BARRIER)をパンのパッケージに使用することで、これまで賞味期限が過ぎて食品ロスになっていたパンの多くの食品ロスを家庭内からなくすことができるとのことです。

凸版印刷は、この食品ロスをなくす「凸版パン」を9月29日の「食料ロス・廃棄啓発のための国際デー」に秋葉原で配布したようです。

この凸版印刷のバリアーフィルムは現在のパンのフィルムより高価格になると思われますが、まずは、高級パンに活用することで、市場に浸透していくのではないかと思いました。

【参考website】
◆凸版印刷ホームページ:[TOPICS] 凸版印刷、サステナブル包材を活用した「凸パン」の配布イベントを開催

◆凸版印刷ホームページ:バリアフィルム


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