闇の中か光の中か

ここ1週間ほど、体調最悪で、いま現在も元気とは言えないのだけど、日記を書けるくらいには、状況を客観視できるようにはあるみたいですね。


体調が良くないときのイメージとしては、真っ暗闇の洞窟だとか暗い井戸の底だとか沼の中だとかが、よく使われる。
とても分かりやすいし、的を得ている表現だと思う。

でも、そういった表現を使って、いったいどれくらいのことが伝わるのか、とても疑問にも思う。

実際に洞窟や井戸、沼の中に入ったことのある人って、どのくらいいるのかって話。

経験したことのないことを、さらに経験したことのないことで語ることに、意味はあるのか。
それが比喩なんだろうけどさ。

暗闇の中にいるときに感じることが、わたしが今感じていることと、本当に同じなんだろうか。
人は暗闇の中にいると、死にたくなるのだろうか。


わたしが経験した中で、一番暗かったのは、清水寺の胎内めぐりなのだけれど、あれは本当にこわかった。

何にも見えなくて、手すりがなかったら、一歩も前に進めない。けっこう真面目に半べそかきながら、ノロノロと進んでいくと、最後に光に包まれた仏様(記憶があいまい…なんか動く石臼みたいなものだったかも)が現れて、心の底からホッとしたのを覚えている。

あの時ほど、明かりがあることの有り難みを感じたことはない。真っ暗闇がどんなに暗くてこわいのかということも。

人は案外、暗闇の中にいるときは、光を求めて生きようとするんじゃないのかな。
光の中にいるからこそ、闇に魅入られる。みたいな。
こんなこと、物語の中でいくらでも語られてきたことかもしれないけど。
「死にたい」と願う自分が、どこにいるのか、わたしは客観的に見ることができているのかな。


したっけ〜。