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編集者澤山さんによるガチめな添削を受けたんですが、褒め論に繋がる経験だった話。

先日、はじめて人に文章を見てもらいました。「見てもらう」というのは、読んでもらうのではなく「添削」です。

書いた文章を添削してもらうことは、教えを乞う学校でもしてもらったことはもちろんなく、商業ライターでない私にとっては初めてのこと。

そんな私がなぜ文章を見てもらう機会を得たのかというと、ここ最近、私が書いた文章を私個人のSNS以外で、要はウェブ媒体に寄稿する機会が増えたからでした。

その媒体では、映画のコラムを書いているのですが、文章がうまいから採用された訳ではなく、文章を綴る姿勢を買っていただいたところが大きく、文章そのものを紡ぎ出すことはかなり苦手意識があります。

そのため半年も人前にだす文章を書いているにも関わらず、いまだに「編集長はこんな文章でも掲載してくれているが本当にいいのだろうか……」と実はひっそりと悩んでいたのです。

「こんな文章」をよくする術は、幾つもあることは分かってはいるのですが、書き上げたあとに書き上げることで力尽きてしまい、どうにも客観的に振り返ることが上手くできないのです。


そんなとき、ある日曜日の午前2時に、Twitterを見るとこんなツイートが流れてきました。

おおお!!今私がちょうど悩んでいることではないですか!!澤山さん!!!

となったのですが、しかし澤山さん相互フォローですが一度もお会いしたことない方。(澤山さんが、めちゃくちゃ有名なウェブメディアの編集者さんということは知ってました。)

会ったこと無いやつが突然すぎるだろう…

という迷いもありましたが、このタイミングで見たのにはなにか神様的な理由があるんじゃないか!と真夜中テンションでDMを送ってみます。夜中はんなんでもできてしまうね、素敵ですね。

それなりに(日曜日の午前二時くらいにTwitterを開いているくらいには)ツイ廃の自覚はあったのですが、どうやら澤山さんのこのツイートを見てDMを送ったのが一番ノリだったようで「OK」と!

本当に幸運にも赤入れの機会を頂きました。


そして、実際にメディアの寄稿文章を個人的に添削してもらうと……いや、もうね。

謝罪しかないくらい量の(そして基本的な)赤入れをしてもらいました。お恥ずかしい。

編集という作業を受けたことがないので、ほかのライターさんたちがどのようにして編集を受けるのかわからないのですが、【全体感のコメント】と【文章に直接赤入れ】(ここはこうしたほうがいい、この字の使い方違うなど)をいただきました。

多分、私のレベル(というか意識レベル)が低すぎて、他のかたの参考になるかわからないですが、一部抜粋した内容です。

【全体感のコメント】
●構成とてもよいです、さすがスマホ世代
●要所にグラレコ入れてるのもGOOD
●とてもポップに仕上がって、ルックスがいいです

●ディテールに甘さがあります
●同意を求める記述は、多用しないほうがよいです。
●「制作」と「製作」の違いを区別しましょう
●権利関係を勉強してみましょう
●映画評では、公式サイトの「about」を活用しましょう

そして【文章に直接赤入れ】はこんな感じ。申し訳無さと感謝しかないです…。

正直、チェックバックのレベル感がこれがどの程度すごいのかわからないのですが、多分とてつもなく贅沢なチェックバックなのは想像できます。プロってこういうことなんですね……。

お金じゃ買えない、というか本来対価を払ってでも買うべき体験でした。


そして、私が感激した点がもう一点!

ライターとしてはもうドがつく素人なのに、澤山さん、拾えるとこは拾って褒めてくれるんです。

これだけ赤が入っていても、グッドポイントをいくつもあげてくださるので、「下手くそでも文章書くの頑張っていいのかもしれない…」なんて思ってしまいます。

褒めって、すごい。

わたしみたいな自己承認欲求の塊みたいな人間にとって、劇薬です。

澤山さん、なんでこんなど素人で、しかも無料の添削に、こんなきも前向きな気持ちになる言葉をくださるんだ…

一体どんな聖人なんだ……

と思い、澤山さんのタイムラインを追っていたら、こんなツイートをされていました。

な、なるほど……。

添削、このまんまでした。

細かい修正部分には、なぜそのようにすべきか理由まで書かれており(かつ、今回は調べ方も書いてくださいました…!)「あぁ、次はここを確認しよう」となるんです。

そして人とは単純なもので、自分が褒められたのがとても嬉しかったから、私も人を褒めるようにしたい!と思うのですが、

実は私、人を褒めるのが苦手なんです。

褒めたいけど、褒めるのが苦手という矛盾な思い。

(私なんかがこの相手のことを褒めることはおこがましいだろ…と思ってしまう、よくわからない謙遜が発生するんですが、同じような人いるんですかね?)

と思っていたら、なんと澤山さんが私のことをツイートしていました。

な、なるほど……。

褒めの表現に迷っていることそのものでもいいのか

文章で人を褒めるシーンには、なかなか巡り合わないかもしれないですが、この方法なら生活や仕事でナチュラルに褒められる人になれるかもしれない~~!と大発見。

文章の添削を受けたのに、自然と褒めの技術についても知ることができました。語彙力を彼方に置いてきた表現をすると、澤山さんすごい。


ちなみに。

本筋の赤入れに関しては、「形容詞を削る」というのを具体的に指摘いただき、「あ、これ削るのか…」「お、これも」「え、これも」「おぉ…これが削る…」「おうふ」と実感することができました。

このツイートを見たときは「そうなのかぁ…!」とさらっと読んでいたのですが、実際自分が書くとなるとなかなかうまくできないんです。

具体的に「こそあど」や「接続詞」「無駄な枕詞」に指摘をいただくと、コツと言うか目の付け所が少しわかるように(多分)なりました。まずはチェックポイントを知らないと、気をつけられないんです。


あ。このnoteはどこまで形容詞削ってるの?と言われると自由気ままに書いてます。すみません。笑

次回の原稿はいただいたチェックバックを元にセルフチェックができるようにならねば!と謎な使命感に燃えています。

が、全てをこなそうと思うと、自分の不出来さに改めてがっかりしそうなので、1項目ずつセルフチェックをできるように試行錯誤していこうと思います。

これから一文一文の精度と褒め力を積み上げていきたいな。


文字数が足りなかったので、このnoteの場を借りてになりますが、澤山さんこの度はほんとうにありがとうございました!


▼今回、添削いただいた記事がこちらです

▼はじめて書いた記事はこちらです


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