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toi toi toiの余韻嫋嫋(よいんじょうじょう)

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愛知を拠点に活動中の、イトウマ、坪内万里コ、吉岡優里の3人による短歌グループ「toi toi toi」が送るエッセイ&短歌。余韻嫋嫋とは「ここちよい音やなつかしい音などが、ずっと… もっと読む
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記事一覧

【短歌&エッセイ】ライブハウスとケーキ

誰かを一方的に見つめることが許されているとライブを観る度に思う。その代わりにぜったいにつ…

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【短歌&エッセイ】また会えました

音楽に出会ったきっかけは中学1年の終わりか2年の始めくらいにラジオで流れたSEKAI NO OWARIの…

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【短歌&エッセイ】ふくよかな娯楽

歌舞伎を観てみたいなあ。と思いつつも、チケットを取るのはなんだか難しそう…となかなか行動…

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【短歌&エッセイ】深夜のカラオケ

 カラオケの小窓から、店員がすごい速さで駆け抜けていくのが見える。先頭の店員の後を追うよ…

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幽霊だった

昔聞いていた音楽を久しぶりに聴くとその音楽を聞いていた頃の風景や空気、温度や質感を思い出…

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金曜日の梵音

木曜日PM 17:00 初めまして。短歌グループtoi toi toi 所属の坪内万里コです。普段は大学院で…

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怖さに憧れている

怖さに憧れている。怖さと言っても、お化け屋敷の幽霊役になりたいとか、久しく会っていない友達に高額の美顔器を売りつけたいなどということではない。私の憧れる怖さは、岡林風穂の「スライス・オブ・ライフ」という曲の中にある怖さだ。 岐阜県多治見市のアーティスト、岡林風穂の「スライス・オブ・ライフ」という曲を初めて聴いたのは音楽イベントでの弾き語りだった。 二〇二二年一月下旬。この日は、音楽に詳しい知人に岡林風穂の曲をおすすめされて、サブスクで聞き始めてから三日目くらいだった。曲に