【シーケンサーとショパンの思い出 ②】

 かなり間が空いてしまいましたが(お約束w)前回からの続きです。

 そうやって私はMac+「Performer」という環境にいきなり変わって「Parasite Eve」の開発のためにロスに出向しました。PV曲を作るときはなんとか試行錯誤して曲を完成させましたが、とにかく効率が悪かった。当たり前ですが操作方法が全く違うので、今までに慣れていてパパッとできていたことが時間がかかってしょうがなくて、これは正式に作曲するにあたり、もっと使いこなせるようにならないとなぁと。

 というわけで習うより慣れろ!ですよ。マニュアルとかやたら分厚くて読む気もしないので(読みなさいよ)、いろいろやってみて、わからくなったところだけマニュアル見るとして、さて、慣れるために既存の曲を何かを打ち込んでみるか、と。作曲しながらだと操作がマゴマゴしてイライラしちゃうから知ってる曲をダダダーッと打ち込んで、一気に操作に慣れようと思ったのです。その時に選んだのがショパンの『エチュードOp.10-4』(フレデリック・ショパン作『12の練習曲作品10-4』)。

 ショパンの『エチュードOp.10-4』は大好きな曲です。なんといっても私が大好きなcis-moll(嬰ハ短調)。ちょっぱや(超早)で疾走感があってカッコ良くて…。もともと有名な曲でしたが『のだめカンタービレ』で使われて更に有名になりましたね。

 この曲には思い出があるのです。私が短期大学部1年のとき、当時短期大学部2年から音楽楽部3年に編入するための試験の課題曲でした。校内にいると、もうそれはそれは、どこからもここからもエチュードOp.10-4が聞こえてくる訳です。しかもあの左手のオクターブのフレーズ「ダーラッタッタッタッタッター」が特に。(←全然わからない話かもしれませんね、ごめんなさい)

 その頃私は胸をときめかせたものです。来年になればあれぐらい弾けてるんだな、と。ない。そんなことはなかった(笑)

 結局私は3年への編入試験を受けることなく短期大学部を卒業し、何故か(本当に何故か)カプコンに入社して作曲の道へ進むことになりました。その後も時折、あのエチュードが弾きたい、と、思い出してはちょっと練習してみるということがありました。

 今回で完結しようと思っていたのに、また長くなってしまった…(汗)。という訳で次回に続きます。次回で最終回の予定。更新も今回ほど間が空かない予定w

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