最近の記事

私の人生について1

私という生き物について、私はよく考える。 「何者」なのかと私は私が分からない。 この世の中に自分自身のことをよく知っている人はどれくらいいるのだろうか。 そして知らない人はどれくらいいるのだろうか。 虐待を受けて育ってきた。 ネグレクト、身体的虐待、心理的虐待。 そして 性的虐待だ。 「うそでしょう?」 「うそだったら良かったのにね」 私の中で私たちが話す。 さて、物語はここから始まる。 ゆっくりと私は私について語ろうと思う。 これから続く話をフィクションだと思ってくれて

    • あなたに送れなかった手紙1

      テレビをつけました。 旅番組で旅料理が映っていて、ナレーションを聞いてたら、胸が強くザワザワしました。 「ああ、これは危険だ」と気付いたから直ぐにテレビを消しました。 立ち上がり、アロマをたこうとしたのです。 強いフラッシュバックが起こる前に、と思って。けれど遅かったみたい。 ふらっとしてその場に座り込みました。 走馬灯のように流れる「何か」と、何故か溢れては止まらない涙。 なんとかアロマの香りを嗅いで落ち着きました。 フランキンセンスというフラッシュバックには効果的なもの

      • 私は「みちる」

        初めまして。 「みちる」という名を付けて、1日が経ちました。 つまりみちるはまだ産まれたばかりの赤ん坊。 泣いているから、 トントン よしよし と撫でるもよし。 あなたの声で子守唄を歌うでもよし。 みちるはきっと、あなたの事を見て微笑むでしょう。それはもう生まれて初めて世界を見た時のビー玉のように透き通った瞳で。 なんてね。 そんなのからは程遠くて、みちるは私が造り出した新しい人格の1つのようだ。 私はここで「みちる」になる。 その時だけ、なれる、のだ。 「1つの居

      私の人生について1