王様の猫~大丈夫、野良猫を保護するやつに悪いやつはいない~
オレは猫が好きだ。三度の飯より大好きだ。
優美な肢体につやつやの毛並み。
クールで気まぐれでときには甘えん坊という、つかみどころのない性格。
その「自由」を体現した存在そのものがたまらない。尊い。愛しい。美しい。萌え~なのだ。
実家にいた三毛猫のアンを筆頭に、野良でも血統書付きでもどんな猫でも愛せる自信がある。
前世はおそらく猫だったんだろう。
来世もきっと猫になると確信していた。
だから見知らぬ森の中で猫の姿になっていても、べつだん驚きはしなかったのだ。
え