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Smokers

いい天気だな。
今日はこれからブクロでヤベえ飲み屋をやってるショーちゃんが迎えにきてくれてふたりで熱海にプチ旅行に行くんだ。楽しいこと好きのショーちゃんが前から企画してたんだよ。
向こうはどう思ってるか知らないけどおれはショーちゃんは友達だと勝手に思っている。

友達にもいろんな種類がある。
親友って言えるヤツも何人かいる。ひとりの親友と一緒にベロベロに飲んだ次の日に死なれたこともあった。
思い出すたびにつらくてつい深酒しちまうこともザラだ。

古市コータローと藤原啓治ってのは親友の関係だったんだろう。

藤原啓治さんてのは有名な声優でコータローさんの北上時代のマブだったって話はファンの間では有名だ。
一緒にバンドもやってたらしい。
若きふたりは夢を語り合い、お互い刺激しあい、そんで死別した。

去年、昔ふたりで作った曲の残骸を再構築して出来たのがこの「Smokers」って7インチシングルだ。
ふたりにとって宝物のような曲なんだろう。
その重みは一ファンのおれにはわからない。
だけど親友を亡くした喪失感はわかる。

人は必ずいつか死ぬから、残ったものはつらさに耐えて生きていくしかないんじゃないか。酒のチカラを借りてでも。

そーいや、昔コータローさんに誘われてショーちゃんの店に連れてかれたとき入院中の藤原さんの話してたな。
藤原さんの病気をネットニュースで知ったらしくおれに言わないってことは相当悪いんだろうって言ってたコータローさんの表情が未だに忘れらんないな。

ま、湿っぽいエピソードはおいといてこの曲はいいよ。ギターが咽び泣きまくってんだよ。ジャケは沢田研二オマージュな。ちなみにコータローさんは去年からタバコやめたからもうsmokerじゃないけどな。
オレクラスになると、この曲を聴くとハイライトの煙の向こうで若いふたりが笑ってるのがみえるぜ。
あと、B面の「夏の午後の向こう」はご機嫌な和レゲエだ。
内海利勝なんかに繋げるとクソヤバいよ。

そろそろショーちゃんくるから準備するか。
ショーちゃんのトレノでSmokers流してもらおう。

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