見出し画像

石川県白山市白峰地域☆若葉のふるさと協力隊☆2022

4泊5日の農山村ボランティア「若葉のふるさと協力隊
今年は8月から11月にかけて各地で開催!

今回のレポートは10月に行われた石川県白山市白峰地域!

5日間の様子をコーディネート役を務めた緑のふるさと協力隊・沼田さんと宮本さんにレポートしてもらいます。

●日 程:2022年10月20日(木)~24日(月) 4泊5日
●参加人数:2名

1日目 10/20(木)

13時頃、金沢駅で参加者2名と無事に合流して、白峰に向けて出発。
途中、スーパーで食料品の買い出しを済ませて、15時過ぎ、白峰に到着。
移動中の車内では、参加者同士でお話をするなど、あまり緊張する様子もなく穏やかだった。
白峰に到着後、白山しらみね自然学校の拠点【与平】でオリエンテーションを行った。
その後、自然学校代表の山口隆さんに白峰地区内をガイドしてもらい、白峰の町並みを散策した。

17時頃、宿泊場所【あざみ荘】に荷物を置き、【白峰温泉総湯】で入浴。
18時からは【与平】にて、緑のふるさと協力隊OGさん方との交流会で、鍋を囲みながら、座談会を楽しんだ。
参加者からも積極的に質問が出て、終始和やかな雰囲気だった。

19時半過ぎから隣の桑島地区で【遊邦会】という三味線サークルに参加させてもらい、実際に三味線に触れて体験した。初めて三味線に触れた参加者は、左手と右手で異なる動きに戸惑いながらも真剣な眼差しで指導を受けていた。

2日目 10/21(金)

9時、白峰市民サービスセンターの事務所へ挨拶に行き、その後、サービスセンターの施設内を見学。
10時から特産品物販施設【菜さい】の畑で、まちづくり協議会の杉田春海さんによる案内の元、かまし収穫を体験させてもらった。

≪かまし≫とは、シコクビエという雑穀の一種で、初めてみた参加者は興味津々で収穫するタイミングなどの質問をしながら、かましの穂を収穫していた。

収穫を終えて移動した後、脱穀やゴミ飛ばしなど全て手作業で行った。
なかなか根気のいる仕事だなぁと感心した。

午後からは、【白山工房】にて白峰の伝統工芸である≪牛首紬≫の見学と機織り体験をした。機織り体験では、参加者2名と共に自分たちも体験させてもらい、異なる色合いで個性豊かなコースターが出来上がり、良いお土産になった。

その後、東京大学北陸サテライト【ライン館】にて住民の方々と交流できる茶話会に参加した。参加者は、白峰の方言で話す住民の言葉を夢中になって聞いていた。白峰で採れる山の幸を頂きながら、和やかな雰囲気を楽しめた。

今日から2日間、織田捷二さん宅【りいはち】と永吉琢さん宅【ぎょうか】に分かれて民泊を体験してもらった。参加者は緊張している様子だったので、初日は協力隊が分かれてそれぞれの民泊先にて一緒に夕食をごちそうになった。

3日目 10/22(土)

午前中は白峰の歴史を学ぶため【民俗資料館】へ行き、サービスセンターの協力隊担当者さんによる詳しい案内の元、館内や敷地内をゆっくり見てまわった。参加者はとても勉強熱心で質問しながらメモを取ったり写真を撮ったりして、しっかり記録を残していた。
白峰の暮らしぶりがよくわかり、昔使われていた道具など興味深く見入っていた。昼食は、民泊先【りいはち】にて織田トクエさん手作りの郷土料理を堪能した。季節ものとして栗やなめこが使われていて秋を感じることができた。

参加者は、どの料理もとても美味しいと喜んで、味付けの仕方などを教えてもらっていた。

午後は、【砂防科学館】と【百万貫の岩】を見学し、昭和9年に発生した大災害について学んだ。

最初に映像で見た百万貫の岩を実際に目の前で見ると、あまりの大きさに参加者も驚きを隠せない様子だった。その後は、【ぎょうか】にて明日の活動報告会に向けて、どのような形式にするかなど打ち合わせをして、温泉に入り、それぞれの民泊先へ帰宅。今日は行程の中日ということもあり、少しゆったりした内容にしてしっかり白峰の事を勉強する日になった。

4日目 10/23(日)

2日間の民泊が終わってしまい、玄関まで名残惜しそうに見送ってくれる家族の姿が印象的だった。

午前中は、白峰のレジェンド【たろこさ】のおっちゃんこと尾田好雄さんに、わら草履作りを伝授してもらった。自分たちも初体験で、これがなかなか難しい。参加者も最初慣れないうちは、手直しをしてもらっていたが、段々と形になってくると夢中でわらを編んでいた。大きさや形は様々だったがなんとか草履になって良かった。わら草履が完成した後お茶で一服しながら、おっちゃんの強い白峰の方言に聞き耳を立てて、昔の山での生活など話してもらった。

昼食は、協力隊の活動先【菜さい】にて白峰の名物である堅豆腐のカツ定食を味わってもらった。

食べた後は、お土産コーナーを見てもらい、白峰名物のお買い物を楽しんでいた。

午後からは【行勧寺】にて≪報恩講≫行事の準備に向けての仏具磨きのお手伝いをさせてもらった。

元々、スケジュールには入れていなかったが、プログラムが始まる数日前にお誘いの話があり、めったにない経験だからということで調整して、急遽参加させてもらった。想像していた以上に大変で、磨いても磨いても納得いく輝きができない。参加者も黙々と磨いて、輝きが出たときには達成感さえ感じられた。作業は1時間ほどで抜けて、活動報告会の準備に取り掛かった。

思ったより準備の時間が無く、時間ギリギリまで模造紙に書いていた。練習もできず、完璧でないまま不安そうだった。

【雪だるまカフェ】での活動報告会と交流会は、間際での案内チラシ配布だったため、どれくらいの人が集まるか心配だったが、予想をはるかに超えるほど人が集まってくれて嬉しかった。

参加者にとっては、さらに緊張を煽ってしまったようで申し訳なかったが、報告会が始まるとしっかりと気持ちを伝えられていたので素晴らしい報告会になった。質問タイムでは、しっかり受け答えもできていて良かった。

報告会の後の交流会ではお二人とも終わって安心したのか、場の雰囲気に馴染んで楽しんでいた。

5日目 10/24(月)

最終日の朝は、ゆっくり過ごすことにして参加者からの希望により、白峰名物である栃餅のお店【志んさ】に立ち寄って、お土産と栃もちを買っていた。   

その後は出発まで少し時間があったので、地区内のまだゆっくり見ていない場所などを巡りながら散歩をして、最後まで白峰の気持ちいい空気を感じてもらった。

11時前になると、民泊先の方々がお見送りにきてくれた。最後に記念写真を撮って、金沢へ。金沢駅へ向かう途中、昼食は金沢名物も食べて石川を満喫してもらい、13時過ぎ頃、解散した。

【地域の方の感想】

◎5日間という短期間で白峰のことをたくさん知って綺麗にまとめて報告してくれて、感心した。交流会で話す機会があり、最後まで色々質問してくれたり、白峰に興味を持ってくれたことが嬉しかった。
 

◎全く白峰のことを知らない人が白峰に関心を持って出入りしてくれて、新しい風が吹いた感じがした。この短期間だけでなく、遊びでも協力隊としてでも白峰にまた来てほしい。

◎白峰にはまだまだ様々な魅力がある場所だから、また良かったら遊びに来てほしい。高齢者が多く、若い方が来てくれるだけで地域が活性化され、盛り上がることができる。できれば、長くいてほしいがとりあえずまた来て白峰のことをもっと知ってほしい。 

【参加者の感想より】

◎着いた初日から、ずっと柔らかい笑顔と温かい雰囲気で、“なんも遠慮せんと”という言葉のように、開かれてまっすぐな言葉が印象的でした。

◎道ですれ違った地域の方々と緑のふるさと協力隊の方々が挨拶や世間話をしているのが印象的で、地域の人々みんなが家族のようなんだなと感じ、人とのつながりの深さに驚きました。

【緑のふるさと協力隊・沼田さんと宮本さんの感想】

★最初来た時の「新鮮さ」を若葉の2人から感じ、また新しい視点や来た時の気持ちを思い出して白峰で生活してみよういう気持ちが生じた。良くも悪くも生活に慣れてきた現在、積極的に学ぶ2人の姿勢を見て刺激をもらい、向上心が復活した!

★今回の行程の中で、自分たちも初めてする体験も多く、白峰の魅力が再発見できる良い機会になった。参加者は5日間という短期間で白峰を知って良さを吸収できていたので、半年たった今でも白峰を知り尽くせていない自分に焦りを感じた。活動で精いっぱいになり過ぎているので、余裕をもったスケジュールを組んで、休日の過ごし方も見直し、残りの生活を充実させたいと改めて感じることができた。参加者がまた白峰に来たいと思う、きっかけになってくれていたら嬉しい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?