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自己中心的ナルシストのおさらい

私の彼は、心理学で言う「ナルシスト」。この意味で使う「ナルシスト」とは、日本語で使われている、人のちょっとした「自己陶酔状態」の意味ではない。自分が何よりも大事で、周りにいる人を軽蔑し、人生は自分が中心に回っていないと気が済まず、支配欲が強い。感情的に希薄で、人を平気で傷つける。人を傷つけても何も感じない。嘘をつくことに関しても何も感じない。極めて自分勝手。簡単にパートナーを乗り換え、浮気、ポリアモリ―(数名と同時に関係を持つこと)を繰り返す。自分のプライドを保つために付き合う人を選ぶ(見た目の良い人、ステータスがある人、感情的にコントロールできる人)が、自分のプライドが満たされなくなると相手をいとも簡単に棄てる、無視する、何も言わずに姿を消す。ナルシストにとってセックスはただの支配的な欲求を満たすものなので、自己中心的で淡泊、行為の後、感情や愛情のやり取りは一切ない。感情的な話ができない、そのような話からは逃げる。

日本にも上記すべての特徴を持つナルシストは居るのだろうか?海外の専門家の発信を見ていると、英語圏でこのナルシストの特徴は認知されつつあり、「パートナーがナルシスト」という言葉はかなり頻繁に聞かれるようになっている。

ナルシストはほぼ治らない

私の彼も含め、ナルシストは社会的なステータスを持ち成功している人が多いので、「自分には何の問題もない」と思っている人が多い。問題があるのは自分ではなく、常に周りの人間だと思っている。なので、「私にはナルシストの特徴が見られて困っています」などと心理カウンセリングに罹る人は少ない。世の中にいるナルシストは、単に「最低な人間」で済まされてきている。しかし、ナルシストが周りの人間に与える精神的ダメージは大きい。海外で、ナルシストの存在が定義づけられ認知されてきているのは、ナルシストによる被害者が増えてきているからだ。

ナルシストの餌

私のように、ナルシストに引っかかりやすい人の特徴に、「依存的で愛を渇望する傾向にある」「感情的にネグレクトされたトラウマを抱えている」「エンパス」「不安型愛着スタイルの人」などがある。私は彼と出会った時、これらの言葉そのまんまだった。そして私がずっと「彼」にこだわり続けたのは、彼から決して満たされることのない愛情や感情的なやり取りを渇望し続けていたからだ。「この人に満たして欲しい」人は、自分が満たして欲しい部分が満たされないと執着するようになる。

彼と出会って、彼を知り、彼から度重なる裏切りを経験して、ナルシストを知った。ナルシストについて知識を深めれば深めるほど、彼との関係を俯瞰することができる。

Hoovering(行ったり来たりする)

ナルシストに関する前回の投稿にも書いたが、≪Hoovering≫ 彼とは何度も別れて、そして何度も彼が私の人生に戻って来た。これは、ナルシストの典型的な行動の一つとされている。専門家が忠告するのを何度も聞いていたのに、私は彼に何度もチャンスをあげた。彼にチャンスをあげると、彼はほんの一瞬だけ満たされるようだ。それは大体1ヶ月。2ヶ月すると彼の回避的な態度が始まり、私を彼の生活から排除するようになる(ドタキャン、会おうとしない)そして、6ヶ月くらいで ≪Ghosting≫(突然連絡を切る)をする。

彼は本当に甘い言葉を使って何度も私の人生に戻ってきた。でも、その言葉にまったく意味がないことは、こうした度重なる裏切りで証明された。

私は自分の中の自信の無さや不安というものを認識していたので、そこさえ私が乗り越えていけば、彼のナルシストなんて関係ないと思っていた。それは一理あるそうだ。ナルシストとの関係を継続させたいなら、パートナーであるあなたは、相手への期待を一切捨て、あなたのニーズは決して満たされないこと知り、度重なる裏切りを笑い飛ばしていく。そのために、自分の感情はすべて自分で満たし、一人でバランスを取ることを覚え、彼以外の人間関係を充実させて、自分が輝き没頭できるものを持ち、自分にしっかり愛を与えることができて、ナルシストの言動や特徴にまったく影響されない自分で居続ける。それができるならば、ナルシストとの関係の継続は可能とのこと。でも、自分がそんな状態に到達できたら、ナルシストのパートナーなんて必要なくなるはず。私はその境地までやっとこれた。

今回、私は彼の家にある私の物すべてを返してもらいたいので、私はまだ彼を崇拝し、彼のことを愛しているフリをしている。ナルシストにとって「崇拝」は気持ちよく、自分が粗末に扱っている女性が永遠に自分の信者であることは、最高に気分が良いことなのだそうだ。私は今回、彼に対して自分の正義を主張するのをやめた。そんなことをしても意味ない。彼にとって、私の正義や感情なんてどうでも良いのだから。作戦チェンジ。ただ単に、彼からの連絡が欲しいので、私はまだ彼を愛しているフリをしている。そして、すべての物が返却されたら、私はこの人との関係をすっぱり切る。終わり。

ナルシストとお金だけでつながるならまだwinwinかも

私は今まで、フィリピンの妻のことが羨ましいと思っていた。でも彼は、誰に対してもナルシスト。これからもずっとナルシストなのだ。彼女からの連絡ではっきり感じた、彼女もまったくハッピーではない。ナルシストと居てハッピーな人などいない。

子供ができたら国に帰され、彼は子供の面倒はみない。彼はあちこちで愛人を作り家に帰ってこない。彼の愛情には継続性や一貫性がないし、家庭に関して感情的なサポートは一切ない。しかし、彼は子供には養育費を払っている。それがこの妻との関係なんだなと思った。

私は彼とこれ以上の関係にならなくて良かった。2年で気付けて本当に良かった。別れて、前に進もう。そして、もうナルシストを引き寄せないように、自分をしっかり変えていく。



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