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別れは本当に突然やってきた①

noteは私の心の友達。今日は、起こった出来事すべてをここに書いていこうと思う。

別れは突然やってきた

2020年12月6日日曜日は彼の誕生日だった。私たちは付き合って6ヶ月を迎えていた。毎日LINEでやり取りして、関係はとても順調。前日「仕事はどう?忙しくない?明日は12時に駅で待ち合わせだけど大丈夫かな?」という私のメッセージに対し「Babe, 大丈夫だよ。行くよ!」といつもと変わらないメッセージ。彼の誕生日のこの日、私は新しい服を着て、本当に綺麗で幸せだった。彼は、糖質制限のケトジェニックダイエットをしていたので甘いものを控えていた。だから、彼の大好きな肉、焼肉店で肉ケーキを用意して私は待っていた。

彼がいつも遅れてくるので、約束の時間12時ちょうどに私は近くカフェに入って彼の到着を待っていた。「着いたよ」メッセージを入れた。カフェでは1時間待った。彼は遅れては来るけど、1時間待たせるようなことはなかった。レストランの予約は13時半。彼はまだ車でこちらに向かっているのかと思い電話。出ない。LINEのメッセージは既読にならない。「また急な仕事でも入ったのだろうか?」その時はただそう考えていた。

人生でこの日が一番悲しい日になった

この時はまだ「彼が来ない」なんてことは微塵も考えていなかった。予約していたレストランのランチの閉店が15時なので、彼が14時に間に合えば1時間食事ができる。14時になっても彼は現れず、LINEは既読にならず、電話にも出ない。14時半、何の連絡もなかった。これ以上待っても食事ができないから、私はレストランをキャンセルさせてもらうことにした。「肉ケーキを予約していたので支払いたい」と言うと、レストランの方は私に同情して「お代はいりません。また来てください」と言ってくださった。私は心配で憔悴しきっていた。今にも倒れそうだった。15時を過ぎても、LINEは既読にならなかった。

彼は今までの何度も仕事でデートをドタキャンしてた。でも必ず連絡はくれていた。私はその時はまだ彼が私の前から姿を消したことに気付いていなかった。事故に遭ったのか、仕事が入ったのか、心配で「とにかく連絡待っています」というメッセージを最後に送った。その日は、夜中の0時を過ぎても私たちのLINEトークは既読になることはなかった。

彼は突然別れを選んだ

そう、彼は、何も言わずに、突然、私とのコンタクトを絶ったのだ。彼の49歳の誕生日に、私をレストランで待たせて・・・

「なぜ?」

私は今日までずっとその理由を探している。「一体どうして?」「私は何をすれば良かった?」「前兆はあった?」もう考えられることはすべて考え尽くした。

突然明るみになったいろんな事実

彼からの連絡を1日待った、次の日も、また次の日も、彼からの連絡はなかった。私は3日待つことにした。5日待つことにした。彼が何らかの決断をして「もう終わったのだ」ということは、この時にはもう理解し始めていた。

彼と連絡が取れなくなって6日間は気丈に振舞っていた。突然何も言わずに連絡を絶つような人は論外。早く忘れる。彼が居なくても、私は私の人生を楽しむ。美容も運動も私のためにやる。毎日前向きな言葉を唱えて、気持ちを高く保っていた。

彼と連絡が取れなくなってちょうど7日目、1週間後の日曜日、私は突然崩れ落ちた。深い悲しみ、どこにも見つからない理由、取り残された私の気持ち・・・誰に聞いても答えはなかった。誰一人として、彼がしたことが何なのか説明できる人は私の周りに居なかった。私はただただ崩れ落ちた。そして私も、周りとのかかわりを絶つことにした。FBを辞めた。

彼が私の前からいなくなって10日目、私は何かとてつもない節目が来るのを感じていた。この日は、別れる前に、私にとっても彼にとっても大きな日になるとなぜか手帳に書いていた。私はこの日、心の痛みを楽にしたくて、キネシオロジーを予約していた。施術は2時間かけて行われ、私のカラダの中で滞る感情を解除してもらった。「ここから、あなたがあなたになるために必要な方向が示されます。あなたは、ここから自由に向かっていきますよ」先生は最後にそう言った。

家に帰ってコンピューターを開き、まだ彼に執着する気持ちと何らかの答えを見つけるために、彼の名前を検索した。今までも毎日同じことをしていたのに、この日は、今まで目に留まらなかった情報すべてが突然開示された。すべてが点と点でつながり、私は彼の過去を知ることとなった。

彼の過去

私は彼に子供がいることをつい最近知った。彼との他愛ない会話の中で、彼が突然「息子はいろんな人種の混血で、そして半分が俺なんだ」と。そこで私は驚いて「あなたに子供がいるなんて知らなかった!何人いるの?彼は今アメリカに住んでいるの?」と聞いたら、「一人(Just one.)アメリカに居る、YES。彼はもう大きいから(He is a grown man.)」と言った。私は彼の言葉で、彼には成人している息子が一人いるのだと信じていた。

彼が居なくなって10日目、何らかの節目の予感がしていたこの日のネットサーフィンで、私は彼の息子のFBに辿りついた。息子はアメリカではなく、マレーシアで母親と暮らしている。彼の息子はまだ13歳、成人なんてしていない。そして、下にもう一人、10歳になる男の子がいることが分かった。彼には子供が2人いた・・・

「どうしてちゃんと教えてくれなかったの?」という気持ち、「私にどうして嘘をついたんだろう?」という落胆・・・この時まで、私はもう彼とは話す必要はない、私からは連絡をしないと決めていた。でも、彼の美しい息子2人の存在を知って(上の子は美しく、下の子は彼にとても似ている)、私はどうしても彼の口から説明して欲しくて、彼と話がしたいと思うようになった。

彼の息子たちの存在を知っていたら、私はもっと違う風に彼に接することができたはず・・・ 「家を買うこと」この話を彼とよくしていた。「物件サーチは進んでる?」彼も楽しんでいる様子だった。私が見つけた物件の写真を送り、休みの日には彼が「一緒に物件観に行こう」と誘った。次第に、私は大きな物件を見るようになった。最初は「私のローンで組める範囲で」と思っていてのが、だんだん、「彼とならこれくらいの家に住める」と夢見るようになっていた。ある日彼に、気に入った物件の間取りを送ったら「大きくない?」と言われたことをふと思い出す。私は彼に「物件を見つけたら一緒に暮らしてくれるでしょ?」と無邪気に、目を輝かせて聞いたりもしていた。そのすべてが、もし彼に息子が居ることを知っていたら、私はもっともっと慎重に言葉を選んでいたし、彼をここまで焦らせることもなかった・・・そんな後悔の念に襲われ、とにかく私が間違えていたかもしれない部分を取り消したかった。「彼の息子の存在を知っていたら、もっともっと彼との関係を大事にできたはず・・・」

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