【海外移住】子どもが身につけておいた良かったこと

*これは私の体験した話であり、すべての人、すべての国に当てはまるわけれはありません。

我が家は夫が小学校卒業と同時にイギリスに移住した経験を持っている。
夫は絵がとても上手で、そのあとアート系の道に進み今の職に落ち着いた。
夫は何度も私に
「言葉を使わなくてもできる強みがあったから救われた」と話してきた。
つまり「絵が上手」という強みで
英語が話せなくても存在を認識してもらえたそうなのだ。

我々家族は
娘たちが小学生になったらイギリスに住もうと思っていた。
だから長女に「言葉を使わなくても良い強み」を持たせたいなぁと、習い事をせっせとさせた。

もちろん、英会話スクールにも通ったし、それとは別に英語学童にも週に3日以上通っていた。

だが、日本でそのレベルで身につけた英語力は、現地の小学校では全く歯が立たなかった。
渡英直後、英語で
「トイレに行ってもいいですか?」が言えるという自信は
かなり役に立ったと長女は言っていたけれど、先生の言うことはほとんどわからないらしい。

3歳から習ったバレエもイギリスでも続けた。
ところが、イギリスのバレエ教室は日本ほど熱心ではない。
日本では9歳くらいで目指す到達点がイギリスでは13歳くらいに設定されているイメージだ。
バレエ教室にはタップダンスもモダンダンスも習えるようになっていて
日本よりももっとレベルが細分化されていた。
ダンスは言葉を使わない(話さなくて良い)ので、渡英してから2ヶ月ほどでレッスンを開始した。
とにかく何をしても褒められるので日本との違いに最初はびっくりしていたようだった。
ちなみに、バレエを習いに行ったはずなのに、今や長女はモダンダンスとタップダンスを習っている。

最終的に、何が長女の1番の自信になっているかといえば、それは算数である。
イギリスでは一気に九九の定着を行わないようで、
何年にも分けて九九を習う。

日本で九九を覚えてから渡英した長女は最初12の段まであることに戸惑っていた。(イギリスでは12の段まで覚えるらしい)
でも多くの日本の子どもがそうであるように
覚えなければならないと、きちんと12の段まで九九を覚えた。

算数は世界共通の言語だ。

長女の学校ではアプリで九九を解く時間があるらしい。
いつも通り、九九を解いていたら、周りに人だかりができたと
誇らしげに話していた。

英語の文章題を読むことはできないので、
その時間になると、さっぱり解けなくなるらしいが
他はかなり理解的できているらしい。

というか、日本の方が定着を重んじる教え方をしているので
一度習った単元であれば、きちんと答えを出せる。

最近「今頃時計の読み方をやっている」と驚いていた。

そんなわけで、
私は子どもが低学年時に
海外に行く予定のある人(欧米限定で、シンガポールや中国だと別のギャップがありそうなので。。。)には
九九が、子どもを助けるよ。と伝えたい。


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