タイトル_16

本を読む本質。〜10から1ではなく、1から10を。〜

最近、ご自身で事業を起こしたい、すでに起こしている、という人に会う機会が増えており、お話を聞く機会が増えました。


そこでよく出る話題は「本を読もう。」「本を読んでいる。」というもの。

かくゆう私も、最近ちょっとずつ、スローテンポながら本を読み始めました。現在は伊藤洋一さんの『0秒で動け』と石見一郎さん、古賀史健さんの『嫌われる勇気』です。それぞれの感想はまた後日…。


私の本の読み方

まず、なぜ二冊同時に読んでいるのか、ということですが、私は、一冊だと集中できない、という悪い癖があります。

前半くらいまでは割とすんなり読めるのですが、そこで満足してしまって、残り後半を読むために、次の本に手を出してしまいます。

そうすると、その読み始めた次の本に集中したくなるので、先に読んでいた本を読み終えよう、という気分になるのです。

最近やっていたのは、古川武士さんの『こころが片付く「書く」習慣』を寝る前に読み、伊藤洋一さんの『1分で話せ』を会社の帰り道、電車の中で読む、ということをしていました。

この方法を取ってから、今まで半分まで読んで先に進めなかったのが、きちんと最後まで読み切れるようになり、また、読む本の量も少しだけですが、増えました。



○冊読もう、って、本質かな?

本を読み始めたんです。と、色々な人に話すと、「じゃあこれも読んでみなよ!」とか、「これがおすすめだよ!」と、たくさんおすすめの本を教えていただきます。

それ自体はとてもありがたいですし、こういうことを解決したい、とか、こういうことを学びたい、という話になるので、それにあった本をその道の先輩から教えてもらうこともあり、さらに読むのが楽しみになります。

しかし、ちょうど今日の話なのですが、こんなことを言われました。

「僕は3日に一冊は読んでるんだ。君も、1ヶ月に10冊くらい読むようにしなよ!」


その時は「はぁ、いいですね。」とあまり上手ではない作り笑顔で返しましたが、正直、これには賛同しかねました。


中学校の時だったか、同じように「1ヶ月に2~3冊は読むようにしたほうがいい。」と先生に言われた記憶があります。

しかし、一定の期間に○冊読む、というのは本質ではないように感じます。



本を読む本質って、学びじゃないか。

私は読むのが早いタイプではありません。あまり頭が良くないので、理解するのに時間を要するし、寝る時間を削ってまで本を読もう、とは、正直思いません。

読書好きの皆さんからは「何を、甘いことを言ってんだこの小娘は…。」と思うかと思いますが、では、逆に問います。


読む冊数と期間って、本質ですか?と。


私は、なぜ本を読んでいるのかというと、その本の内容からや、著者の経験を追体験することで、本から学びを得たいから読んでいるのです。

「そんなの当たり前やん!アホか!」

とおっしゃるかもしれませんが、ちょっとだけ聞いてください。

人にはそれぞれペースがあります。そして、本一冊からはたくさんのことを学べるでしょう。それは、人によって3つかもしれないし、10個かもしれません。

私は、できる限りしっかり、自分の言葉にできるくらいに理解をして、一つでも多くの学びを得たいのです。たくさん本を読みたいわけではありません。


例えば、一冊の本に10の教訓が記されていたとします。私は、1週間かけて、1ヶ月で三冊くらいしか読めなくても、この10の教訓をしっかり自分の糧にしたいのです。

これを、3日で読もうと思うと、理解しきれず、次の本を読まなくてはならなくなります。これが私には耐えられません。ストレスなのです。

一つの本から10の学びを得るのと、10の本から1を学ぶのとでは、費用対効果が圧倒的に違いますよね。



期間:冊数、ではなく、期間:学びの数

もちろん、多くの本を読むことは、その著書、著者の数だけ価値観や考え方に触れるわけですから、より深い、説得力のある学びは得られます。が、量を読むのに必ずしも期間を設ける必要はないのでは?と思うのです。

なので、私は、このnoteでいくつかすでに書きましたが、読書感想文までを読書と定義し、インプットした分、できる限り自分の言葉でしっかりアウトプットすることで、きちんと学びを定着させたいのです。

たとえ時間がかかっても、この作業をするだけで、その後の自分の中での定着率はガラッと変わります。ただ数をこなす読書法では、定着率はそんなに上がらないでしょう。本の代金が膨らむだけです。


もし、これだけの期間に○○しよう!と目標を立てるなら、私は「読書感想文で学びを10個、1ヶ月でアウトプットしよう」と決めることを勝手ながらお勧めします。

具体的な数字の目標自体は良いことです。しかし、その目標を設定するその先の本質=目的をしっかり達成しうる目標を立てるべきなのです。



まとめ〜要するに、自分のペースを。〜

本を読むことは手段です。その数も。手段が目的になることは避けたいのです。決して、具体的な数字の目標が悪いわけではありません。

その数字を追うことで目的を達成できているのかどうか、自分の得たかった結果を得られているのか、ということを、今一度自分自身に問いかけて欲しいのです。



筆者紹介

note用自画像

関西圏内でデザイナー/カメラマンとして週末フリーランスをする23歳、女。スターバックスのコーヒーを飲みながらスターバックスで仕事をするのが好き。

次に読む本は『嫌われる勇気』と『頭に来てもアホとは戦うな!』の予定です。

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