タイトル_23

読まれるイベントレポートの3ステップ〜興味、飽きない、次へ誘導〜

中学、高校の時の得意科目は数学、生物。不得意科目は国語。完全理系脳な私が、昨年度、仕事では半年間イベントレポートを書いておりました。


セミナーやトークセッションのレポートで、どういった話があったのかを割と事細かく記録する、ということをしておりました。文字起こし的要素が強かったですね。内容は、AIやRPA、デザイン思考、組織論など…。BtoB向けの内容が難しいものばかりでした。

一番苦労したのはブロックチェーンに関するイベントレポートを書いた時です。録画したものを見ながら執筆していたのですが、その中で専門用語や固有名詞が多すぎて、いちいち語句の意味、表記を調べて、それを踏まえてもう一度前後の話を理解してまとめて書く…。頭の悪さが露見するようで、結構苦しかったですね。


そんなイベントレポートを半年書き続け、そして、現在はその任を次の人に引き継ぎ(レクチャー)しているのですが、改めて自分が無意識に行っていたノウハウ的なものをここで整理してみようと思い立ち、執筆しております。今回はざっくり構成的な部分でお話しします。



イベントレポートの要素分解

まずは、イベントレポートの構成を要素分解してみよう、ということで、以下の図をご覧ください。

Web発信_指南書-3

ざっくりした構成ですが、まず、前提として、noteを使用したイベントレポートの書き方、ということで解説しております。(というか、noteでしかイベントレポートを書いたことがないので、noteの機能を最大限生かす構成、と考えていただければ幸いです。)

要素としては以下の通りです。

・サムネイル
・タイトル
・序文
・本文
  →段落(見出し/タイトル)
  →本文
  →写真
  →引用
  →リンク
・締めの一言
・関連情報
・書き手の情報

これらの要素を役割で分けると、3つになります。

<興味を引く、一瞬の訴求>
・サムネイル
・タイトル

<内容の理解>
・序文
・本文
  →段落(見出し/タイトル)
  →本文
  →写真
  →引用
  →リンク

<次の行動への誘導、導線>
・締めの一言
・関連情報
・書き手の情報

そもそものイベントレポートの目的として、「コンテンツとしての純粋な価値」「書き手のPR、販促」と二つあるかと思います。

前者は、読み手のニーズに合わせた内容をお届けすること、後者は、書き手の求める行動(例えば商品の資料ダウンロードやお問い合わせをしていただく)などを誘導することが重要になってきます。これら二つの目的を達成するためのイベントレポートの構成として、これが最適な構成と私は考えています。一つずつ大切なポイントを記していきます。



瞬時に心を掴むためのサムネイル、タイトル

noteを使用していて、たくさんの記事を日頃から目にすると思います。そのたくさんの記事の中で、この記事面白そうだな、と思ってもらうために力を入れないといけないのがサムネイルとタイトルです。

タイトルは、その記事の最大のテーマを示すとともに、「読んでみようかな、面白そう」と思わせる魅力を伝えなければなりません。

私がタイトルをつけるときに気をつけていることは以下の4つです。

1>イベントの趣旨・テーマがわかるようなワードを選ぶ。
2>印象的に表現する。
3>端的に表現する。
4>そのイベントのキーワードを入れてみる。(例>オープンイノベーション、SEO など)

パッと一目で、どんな内容のものなのかわかるようにするにはシンプルに短く表現することが大切です。

理解と興味のバランスをとるには、私はメインタイトルとサブタイトルを用意して、それぞれ違った役割を持たせてタイトルを考えています。

メインタイトル … 印象的なキャッチーな表現
サブタイトル  … メインタイトルの補足説明

といった感じです。


サムネイルですが、これはタイトル以上に大切です。理解をさせる、興味をひく、という役割だけではなく、イメージをあたえる、という役割もあるからです。

ビジュアルで直接的に情報を訴求する。これは、文字情報だけでは伝わらないビジュアルの抽象的なイメージも伝えます。要するに、ブランディングの要素が加わってくるわけですね。

自分の書くイベントレポートを誰に届けたいのか、どんな印象を持ってもらいたいのか、ということを意識しないといけません。それは女性でしょうか?男性でしょうか?どんな生活をしていて、普段どんなものを好んでいるのか?

届けたい相手に選んでもらえるようなビジュアルを意識しないといけません。理解、共感、好感、この3つの要素を踏まえたいところです。



読み進めてもらうための飽きない本文

サムネイル、タイトルで心を掴んだ後は、読み飽きない本文を意識することです。

いくら素晴らしい内容を書こうとも、読んでもらわなければ意味がありません。


小学校の朝礼を思い出してみてください。朝一番、全校生徒を集めて、校長先生がありがたいお話をしてくださいましたよね?その話を、どれほどの人がどれほどの集中力、もしくは興味を持って聞いていたでしょうか?

とても真面目な人ならば、うんうん、といって聞いていたかもしれませんが、ほとんどが聞いていない、寝てしまう、など、集中できなければ興味を持てなかったと思います。その原因の一つに、私は単調さがあると思います。


文章の長さ、というものがありますが、正直、私は読み飽きる要因として長さはあまり関わっていないと思います。どんなに長くても面白い内容や人の話は聞いてしまうものです。しかし、同じ内容を話していても(書いていても)、最後まで聞きたい話と最後まで聞いていられない話、というものがあります。

それは文章が単調だからです。要するに、文章にメリハリがないのです。


私はこの単調さを解消する方法として、写真と段落わけ、引用が大変効果的だと考えています。

noteでは、本文中に使用できる機能として写真と段落、引用がありますよね。

引用とはこの背景がグレーになる表記のことです。

文章構成として、段落などを分けて話に抑揚、リズムをつけることは簡単ですが、これをもっと視覚的にリズムをつけることで、どんどん読んでもらえる効果をつけられる、ということ。

段落ごとに写真を入れたり、引用で登壇者の発言を目立たせたり、太字にして大切なことに注目させたり、読んでいる側が「ずっとおんなじ感じだな〜、つまんね。」と思わないようにさせることを、視覚的に仕掛けることで、飽きない文章というのは結構簡単に作れたりします。


現にどうでしょうか?ここまで読んできて、要所要所を太字にしていたかと思いますが、前後の文章を全部読んでもらわなくても、自分が特に伝えたい部分を太字にすることで、最低限の情報を与えることができるのです。



次の行動のための出口を示唆

最後まで文章を読んでもらって、それで終わり。では、ちょっと味気ないです。


イベントレポートを書く二つ目の目的、「書き手のPR、販促」を達成するためには、文章の最後が肝心です。

私がイベントレポートを書いていた目的は、自社で運営しているシェアオフィスへの興味を引いてWebサイトへ流入を促すためでした。

なので、必ず文章の最初と最後に、そのWebサイトのURL(リンク)を掲載していました。文章の最後に次の行動のための出口を用意しておくのです。


これは、ファストフード店の「ご一緒にポテトはいかがですか?」戦法と同じです。

一通りお客様が望むものを提供して、注文をしてもらって、最後の精算の前に「ご一緒にポテトはいかがですか?」といって、さらに購買を誘い、顧客単価をあげる…。

最後にさりげなくオススメをすることで、露骨な宣伝よりも、興味や信用度がグッと、ちょっとだけ上がります。販促、認知を目的としたイベントレポートの最大のポイントといってもいいでしょう。最後の締めが肝心です。そこで終わらないように、さりげなく誘導しましょう。決して、押し付けがましくなってはいけません。



まとめ〜興味、飽きない、さりげなさ〜

他にもイベントレポートを書くときのポイントはたくさんあるのですが、今回は全体のざっくりした流れや構成のお話をしました。

目的達成のために、選んでいただく、最後まで読んでいただく、そして次の行動をしていただく、という3ステップを意識して構成してみましょう。

次回は本文での文章の書き方などもちょっと言及できればいいかな、と思います。



筆者紹介

note用自画像

関西圏内でデザイナー/カメラマンとして週末フリーランスをする23歳、女。スターバックスのコーヒーを飲みながらスターバックスで仕事をするのが好き。

12月1日、Webライティング能力検定を受けます。頑張るぞ〜。

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