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ただただ辛い時間

一般病棟へ行けない重傷患者たちの広い病室
ベッドはカーテンで仕切られているだけなので
他の方々の声が丸聞こえでした。

私も辛い時は無意識にうめき声出してたと思います。
だからお互い様ですが
あっちからも
こっちからも
辛そうな声が聞こえてくるのは
気が滅入ると言いますか。

頭は痛いは
メンタルは滅入るは
それまでの人生で一番辛い時間だったと思います。

頭が痛過ぎて眠れないんですよね。
眠れないと思いながらも
いつのまにか寝入っていて
このままもう明日は来ないんじゃないかって毎晩思ったんですけど
また明日は来てしまって
ただただ辛いだけの長い1日が始まる。
この繰り返し。

食事もほとんど食べられない。

あまりにも何も食べないでいたら
『食べることも治療のうちですよ』と、先生に言われた。

私、真面目なんですよね。
先生に言われたら言う事聞いちゃう。

そっか、食べることも良くなることにつながるなら・・・
それからはマジで無理と思っても
食べることを頑張りました。


それにしても頭が痛い。
痛過ぎる。
『痛み止め打つんでお辛い時はおっしゃって下さいね。』


お辛い時はって・・・ずっと辛いんですけど。

ずっと耐えて耐えて
もう限界って時に痛み止めを頼む。

それが全く効かないのだ。

痛み止めが効かないなんて!
膝から崩れ落ちるほどのショックでした。
打ったところで効かないと言う残念な事実を知ってからも
わずかな期待を胸に
本当に辛い時は痛み止めを頼みました。

多くの方々に助けていただいた命なのに
『死んだ方がまし』と
絶対に思っちゃいけないと頭で思いながらも
『死』を願う日が続きました。


ありがとうございます。


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