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〈ダブルケア×ひとり親家庭〉自分が病気になった時、SOS出せる?

ダブルケアとは複数のケアが同時進行している状態です。
『子育て×介護』だけではなく様々な形があります。

今回はその中でも『ひとり親家庭』について、考えたいと思います。

ひとり親家庭自体はダブルケア状態というわけではありません。しかし、簡単にダブルケア状態になってしまいます。

なおかつ、SOSを出しにくく、周りに助けを求めにくいです。

親が風邪を引いてしまったら

例えば、親自身が風邪を引いてしまったとしたら。

子どもは保育園・幼稚園・小学校で風邪を始め、様々なウイルスを持って帰ってきます。風邪を引いたり、その他の感染症にかかることで子ども自身の免疫力を高めて、身体を丈夫にしていくことにつながるため大切なことです。

しかし子どもの風邪は強力で、大人、特に1番近い距離にいる親にはすぐ感染してしまいます。

特に冬はインフルエンザが流行ります。子どもの看病が終わったと思ったら、自分自身も感染してしまったという経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか。

子どもは家の中で元気に遊びまわって、親に「あそんでー」と親が寝込んでいても構わず来ることがあります。

私が実際に聞いた話ですが、寝込んでいるお父さんに対して、遊んで欲しくて手加減のないドロップキックをした男の子がいました。

遊んで欲しかった、構って欲しかったのかもしれませんが・・・
子どもって元気で自由だなと、感じました。

親を休むことが出来ない

仕事は休めるかもしれませんが、親を休むことは出来ません。子どもが小さければなおさらです。

子どもがお腹を空かせていたら、ご飯を作ってあげる。
寝る前にお風呂に入れてあげる。
子どもが小さければ、オムツを替えてあげる。

もしひとり親家庭で、親が病気でダウンしてしまった時、
自分の代わりに子どもの世話をしてくれる人がいなったとしたら。

その大変さを想像出来ますか?

例えば子どものインフルエンザをもらい、時間差でインフルエンザに感染してしまったとしたら。

子どもが回復した頃に親自身が40℃近い熱が出てしまった。身体は重だるく、頭が痛い、関節が痛い、筋肉痛がある。起き上がることもしんどい。

それに対して子どもは元気です。

子どものご飯のことを考えるだけでもつらい、頭が回らないかもしれません。

出前を取るにしても、電話して、玄関先で受け取って、お金を支払って、子ども達に食べさせて。そして子どもを寝かしつけたいけど、今日に限ってなかなか寝ないかもしれません。

自分の病気の静養どころではないですね。

誰に頼る?

例えば、祖父母や自分自身の兄弟、友人など。
頼れる人が近くにいるとは限りません。

子どものことを少しの時間でも良いから見てくれる人が近くにいない方もたくさんいます。

ベビーシッターやファミサポなど外部サポーターにお願いするという方法もあるかもしれません。

以前はそこまでではありませんでしたが、今は感染症にシビアです。子ども、もしくは親に発熱があった場合、検査をして陰性でなければシッターやファミサポなどシッターさんに依頼出来ないという事態もありえます。


私自身、シッターを経験したこともあり、小児専門の訪問看護もしたことがあります。子どものことを見守りつつお世話をしながら、親自身の病気のケアもしてしまう。そして料理や掃除、洗濯などの家事もすることが出来ます。

看護師って、そういうこと丸っとやれてしまうんですよね。

看護師がそういう分野でもっと活躍出来たらいいのにな、って思います。

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