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ひとり親家庭×ダブルケア×お金のこと

例えば東京で親1人、子1人。
皆さんだったら、340万円で暮らせますか?

切実なお金の問題

厚生労働省は何年かに一度、ひとり親世帯について調査をしています。
その中で、ひとり親世帯とそうではない世帯の収入の差がどれだけあるかという調査結果について。

平成27年 
児童のいる世帯の平均収入は707.6万円
母子家庭の世帯収入348万円 49.2%
父子家庭の世帯収入573万円 81%

令和2年
児童のいる世帯の平均収入は813.5万円
母子家庭の世帯収入373万円 45.9%
父子家庭の世帯収入606万円 74.5%

親が2人から1人に減ったら、単純に半分になるかと思いきやそうではありません。

女性がひとり親になるタイミングは30~39歳が多く、男性がひとり親になるタイミングは40~49歳が多いということがこの調査で結果が出ました。

正社員かパート・アルバイトか。昇進のタイミングや勤続年数で基本給は変わってくるでしょう。

厚生労働省 | 令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告
https://www.moj.go.jp/content/001388754.pdf

子育てにはお金がかかる

子ども達を食べさせてあげるためにもお金は必要です。食べ物だけではありません。住む場所や着るものなど。そして保育園・幼稚園で必要なもの、小学校・中学校・高校で必要なもの、教科書や体操着、給食費など。

子どもが多いほど、さらにお金はかかっていきます。

ある生命保険の調査によると0~15歳までの子育てに1900万円必要と試算が出たそうです。
高校に通っているということが前提で15~18歳まで公立532万円、私立685万円。
大学だけで1000万円!

合計で約3500万円。

仮に世帯収入が350万円だったら、高校進学でも金銭的にかなり厳しいかもしれません。

奨学金を借りるのか。
親自身が仕事を掛け持ちして、もっと働いていくのか。
子どもの年齢が高ければ、子ども自身がアルバイトをするのか。

仕事を休んだり、辞めたりすることは出来ない。

仕事を休んだり、辞めたりすることは生活費を稼げなくなるため、基本的には難しいです。

男女ともに、40歳を超えてくると様々な病気になりやすくなります。子育てや仕事のストレスで免疫力が下がってしまっていく可能性があります。

そうなる子どもの風邪をもらいやすくなってしまったり、過労で倒れてしまったり、大病をしたりするかもしれません。そうなると仕事を休んだり、辞める状況になる場合があります。

それでも転職して、働き続けなくてはなりません。

生活保護を受けるという手段

生活保護を受けるという手段はあります。しかし食費、光熱費などの物価は年々と上がっているため、生活保護の保護費だけでは生活は厳しいという現実もあります。

子ども手当など、臨時に入ってくる手当てがあったとしても、保護費から差し引かれてしまうため±0です。経済的に楽にはなりません。

生活が楽にならなくて、抜け出したい。そう思っても、1回穴に落ちてしまうとなかなか抜け出せない。

だから、シングルマザーで看護師を目指す人は多いです。夜勤をすることが必須条件だけど、それなりの収入の安定になるからです。

でも全員が出来ることではありません。

どうすれば、穴に落ちてしまった人が抜け出せるのでしょうか。

個人が出来ること、行政が出来ること、国が出来ること。
ダブルケアラーさが、もし何か国が1つだけなんでも叶えてくれるなら、何を望むのでしょうか。

ひとり親家庭になる理由は様々です。
離婚、死別など。いつ、誰がひとり親家庭になってもおかしくありません。

まだ他人事かもしれません。
それでも、「自分だったらどうする?」と考え続けていきたいなと思います。

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