隠キャにはわかりすぎる後悔〜すごく心に刺さる絵師のnote7と8

青春て言葉が嫌いで思春期には碌な思い出がない、生まれてこのかた隠キャの私には、涙なしで読めないnoteに出会った。

隠キャは上手く人と話せない。
心の中と態度がスムーズに繋がらずぎこちなくなってしまう。
過剰な自意識と羞恥心で思わぬ態度に出てしまう。
それで相手を傷つけてしまったのではないかとまた一人で延々悔やむ。
そんな自分の青春は思い出したくもない苦い後悔の味だった。

だけど、その取り返しのつかない後悔を、当の相手に永遠に謝罪できない代わりに嗚咽するよう綴るその文章は、あまりに自分の身にも真に迫って、読むたび涙が出そうになる。
啾啾と泣く声が聞こえそうだ。
これはひとつの文学だ。
自分の心を丹念に追って、こんな風に正直に書くことができない自分には、場違いながらとても眩しく美しいと感じる。
この方は文才あるなあと思う。
改行少ないので一見読みづらいのにするすると読んでしまうのだ。
書き出しから空気がある。
そして手癖ではなく本当に心に感じることを描いている。
その隠し立てのない赤心が、私の胸にもひしひしと迫るのだ。

その絵師のnoteはこちら。

文章ばかり誉めてしまったが、この方は絵師である。
しかも何度筆を折ってしまってもまたカムバックして来た、本当に描く気のある絵師である。
最近自分に合う描き方を見つけて急に画力向上の波に乗り始めた若い才能である。
若いからまだ未熟なところはある。
しかし、課題や目標を設定し、理想通りにできたらそれも素直に自己承認し、足りないところも淡々と次の課題としてPDCAサイクルを回していくことを自然に行なっている。
一般には、自分の絵の良いところと欠点を素直に認められる絵師は、未熟なうちは少ないものだが、この方は実に自然にできている。
何より他人ウケを意識してではなく自分自身の内部感覚との突き合わせをした上で自分の絵の評価をしている。
自分軸で、自分の感覚をしっかり捉えた上で美点弱点もろとも自分の絵に納得している。
これはなかなかできることではない。
熟練者はともかく初〜中級者でこれができる絵師は少ないと思う。
何よりダメ脳内補正の餌食になっていない(完全に整ってるわけではないが変なエグ味はない)
これは伸びそうだ。
何にせよ自分に合う描き方を見つけたというのは大きなエポックだ。
もう少し、ざっくりでいいので人体の3D構造とリアルな陰影の法則を理解したら、すごくしっかりした絵が描けそうだ。
自分に合う描き方を見つけられてよかったね、と見知らぬ通りすがりなのにお祝いしてあげたい気持ちになった。

その描き方の模索のnoteはこちら。

いやー心洗われた。
素直なもの、美しいものを見るのってホント心洗われるわ。

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