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【あつ森から学ぶ生物の話!】昔はスズムシがマツムシで、マツムシがスズムシ?!

こんにちは!今回は秋の風物詩「スズムシ」「コオロギ」「キリギリス」について調べてみました!どれも綺麗に鳴くムシですが、どんな違いがあるのでしょうか、どんなムシなんでしょうか。

第一弾は「スズムシ」です。

フータ先生の解説

スズムシは、秋を代表するムシですね 古くから 鳴き声を楽しむ ムシとされ、竹かごなどに入れて 観賞されてきました
鳴き声と言っても 鳴いているのではなく、大きな羽をこすり合わせて リーンという音を 出しているんですよね
昆虫の羽は 通常4枚ですが、スズムシは 成虫になると うしろ羽が抜け落ちて 2枚になるそうです
そこらヘンに、羽が落ちているのではないか?と思うと、心おだやかでは いられません ああ、キモチワルイ・・・

スズムシは、道の駅でも売られていてびっくりしました。リーンリーンって音が可愛いですよね。見た目は、、、、、、、、、、、、、、


スズムシが鳴くのは求愛行動

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スズムシは、その名のとおり「鈴虫」と書きます。鈴のような音で鳴くので鈴虫。そのまんまですね。分類はバッタ目キリギリス亜目コオロギ科とありますが、マツムシ科に分類されるスズムシもいるようで、そのあたりは色々あるようです。

見た目は17~15ミリの大きさで、黒っぽいのが特徴です。普段は小さ目の黒いバッタのように見えますが、鳴く時は翅を持ち上げてハート型のようになるのも特徴的で、この羽にはヤスリ状になった部分「鑢状器(ろじょうき)」をこすり合わせることで振動を作り、羽の膜で大きくさせているんです。

スズムシが鳴くのはオスだけで、これは繁殖期にメスに対して鳴く求愛行動です。普段は大人しいスズムシなのですが、もしもこの時、別のオスがいてメス取り争いが起きると、後ろ脚で他のオスを蹴ったり、鳴かせないように羽の上に乗ったりするらしいですw 意外とそこは肉体戦なんですねww


昔はスズムシとマツムシが混合されていた

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スズムシのように鳴く虫は、昔から風物詩として馴染みがありました。しかし、スズムシに似た「マツムシ(松虫)」(あつ森には登場しませんが)という虫と、結構混合されていたというか、てれこになっていたらしいのです。

マツムシは、スズムシと見た目もすごく似ています。スズムシが黒いのに対して、マツムシは茶色かな?というだけで、個体差でだいぶ分からなくなりそうです。違いといえば、その鳴き声が「チンチロリン」というところ。

スズムシは鈴の音。マツムシは松風(松林に吹く風)の音。しかし昔の人は、鈴の音=チンチロリン、松風の音=リーン、と、そもそも音の感じ方が、現在のものと違っていたという説もあるようです。


二千円札に「鈴虫」が表記されている

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知っていましたか?いやいや、これは結構レベルの高い雑学ですよ!

平安時代の源氏物語の中、巻三十八帖目「鈴虫」が、今たまに手に入るとレア感で嬉しくなる、あの二千円札に書かれています。え?スズムシの絵なんかあったっけ?建物の絵があったことしか覚えていない・・・という私を含め、あなたのためにも、こちらの日本銀行さんのサイトをご覧ください。

そこからPDFを見て頂けると、ああーなるほど。となるはずです。これは知らんわ・・・となるはずですw 実は文字で書かれていたんですね。

あれを読むのは難しいですが、タイトルの「すずむし」という文字ぐらいは私達でも読めそうな気がします。二千円札を持っている方、いずれ手に入れた際には、この雑学を披露してみてはいかがでしょうか?

ちなみに「鈴虫」のあらすじは・・・源氏がある女性に自分の想う気持ちを打ち明けるけど全然女性がこっちを向いてくれないっていう内容です。秋の頃で、庭にスズムシやマツムシを放って、「良い音だね」「可愛いね」「君みたいだね」的な事を言うけど、ぜんっぜん響かないっていう。。なんとも悲しいお話のようです。(ほんとはもっと事情があるんですが端折りました)

※源氏物語のスズムシとマツムシは、てれこになってるので注意です!

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源氏物語読んでみたいけど、結構内容が難しいんですよね💦

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