こんにちは！前回はコオロギのお話をしました。

最後は「キリギリス」です！キリギリスとは・・・この３種類の中では馴染みは少ないのではないでしょうか？私だけでしょうか？ｗ

フータ先生の解説

キリギリスは、ギーッチョンという　特徴的な　鳴き声で　知られています（ホントに　そう聞こえるかは　別として・・・）
羽の片方が　ギザギザになっていて、もう片方の羽の　トガった部分でこすって　あの音を　出しているんです
花の種や　花粉を食べて　成長しますが、時には小型の昆虫も　捕食するのだとか・・・
バイオレンスな　お食事風景は、できれば　見たくないですよねぇ・・・　ああ、キモチワルイ・・・

もはやバッタである見た目のキリギリス

キリギリスの分類は、バッタ目キリギリス亜目キリギリス科キリギリス属となっていて、前回紹介したコオロギやスズムシとは分類では区別されているようです。

大きさは４～５cmで、今回の３種類のなかでは一番大きいです。体の色は茶色もいますが緑色が多いみたいですね。見た目はごっついバッタです。ショウリョウバッタにしてはゴツ過ぎる、トノサマバッタにしては足が長すぎる。ご存知の方はカマドウマと見間違うかもしれません。カマドウマは茶色で背中が丸いので、よく見れば違いが分かります。

キリギリスは日本各地に分布しているのですが、分布地によって個体差があるようです。日本列島の東の方のキリギリスは足が短い傾向にあり、西の方のキリギリスは足が長いのだとか。そこで、それぞれを「ヒガシキリギリス」「ニシキリギリス」と分けるとか分けないとか、関西にも足の短いキリギリスがいるぞ！とか、中間地点のキリギリスはどうするんだ！！とか、色々話し合われているそうですよ。

ちなみに、キリギリスを捕まえた時には注意してください。キリギリスは雑食で、もしも複数のキリギリスを捕まえて虫かごに入れておくと、共食いをしてしまうようです。カマキリなどの大型の昆虫も食べてしまうんですって。それに、キリギリスの前に指を出したら、積極的に噛みついてくるみたいです。

キリギリスは夏でも昼でも鳴く

キリギリスの鳴き声は「ギィーッチョン」です。しかし聞いてみると、ツクツクボウシの「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ」みたいに、しっかりメロディーが決まっているわけでなく、「ギィーー　ギィーー　ｯﾁｮﾝ・・・・・・ギィーー・・・ｯﾁｮﾝ・・・ｯﾁｮﾝ」と決まりが無い感じで鳴きます。

スズムシやコオロギと同じく鳴くのはオスだけで、メスに向けたアピールのために鳴きます。また、羽をこすって鳴くのも同じです。羽にヤスリ状の部分があって、そこをこすることによって音を出しています。スズムシやコオロギよりも音量は大きく、秋の風物詩はありますが、うるさいと感じる方もいるかもしれません。

ただし違う点は、鳴く時間帯だったり時期です。スズムシとコオロギは、秋に鳴くものが多く、時間帯は夜が多いです。（種類によって違いはあります）キリギリスは夏から秋にかけて鳴き、時間帯は夜もあるのですが昼にも鳴くことがあるそうです。

キリギリスがコオロギ？

ところで「虫のこえ」という歌は有名かと思います。↓こちら
歌と一緒にムシの写真も出てくるので、一度見てみてくださいまし。

歌詞：
あれ松虫が　鳴いている
ちんちろ　ちんちろ　ちんちろりん
あれ鈴虫も　鳴き出した
りんりんりんりん　りいんりん
秋の夜長を　鳴き通す
ああおもしろい　虫のこえ

きりきりきりきり　こおろぎや（きりぎりす）
がちゃがちゃ　がちゃがちゃ　くつわ虫
あとから馬おい　おいついて
ちょんちょんちょんちょん　すいっちょん
秋の夜長を　鳴き通す
ああおもしろい　虫のこえ

「きりきりきりきり　こおろぎや（きりぎりす）」！？

そうなんです。実は、スズムシとマツムシが、てれこだったように、キリギリスとコオロギも一時期、逆になっていた時期があったようです。見た目は全く別物ですけどね！！！

古今和歌集には、夜に鳴くムシを入れた歌が多くありますが、その中で「きりぎりす」が登場しつつも、これはたぶんコオロギだよな？と思われる歌がいくつかあるそうです。江戸時代では「こほろぎ」と正された？ようですが、この件については明確な情報は無いとのこと。まあ、夜に鳴くムシは沢山いますから、そこのところ結構あいまいだったんですかね(*´ω｀*)

以上。スズムシ、コオロギ、キリギリスを調べてみました。みんな秋に鳴く虫は、見た目の違い、鳴き声に違いはあれど、鳴き方や鳴く理由はみんな同じでした。昔から人気があるのに、てれこになっていたりして面白いですね。

ムシの声、最近聞けてないかもな～。よーく聞いてみよう('ω')

面白かった！という人はスキ💚お願いします(*´ω｀*)